ぽっかり
外国人学校の高校生に日本語を教えています。先日、8人中4人が病欠という日がありました。欠席者のリストを見た瞬間、ああ、今日はクラスが成り立つだろうか…と不安になりました。休んでいないのは、日本語学習にとても消極的な生徒ばかりだったからです。案の定、不安は的中。なんと誰もクラスに来なかったんです。これは私のクラスだけでなく、3レベルある日本語クラス全体で、理系生徒しか残らず、文系生徒が全員サボるという事態でした。日本語は必修科目で、さすがに学年主任も激怒。のんびり屋の校長さえも事態を重く捉え、教員間でミーティングを行いました。その結果、学年主任が次の日本語各クラスの冒頭で生徒達を説教し(理由なくサボるとは何事か、生活で日本語使うだろ、勉強しろ、などと髪を掴んだりして→異文化だわ)、一旦収束ということになりました。学年主任が教室を去っても私の腹の虫は治らず。これまで1年ちょっと育ててきたと思っていた彼らの言動に心底がっかりしたからです。そこで、極めて穏やかに着席し、話しました。私はもうあなた方に日本語を教えません。少人数で和気藹々なクラスだったから、みんなをリラックスさせすぎてしまったのだと思う。教えないことで、あなた方の時間を無駄にはしたくないので、上のクラスに行ってください。神妙に動かない生徒。首を振って泣き顔の生徒。相談を始める生徒。結果、2名が移り、3名が留まりました。欠席者にも今度意向を聞いて、これからは合わせて6人のクラスとして再出発します。やっぱり「教える」じゃなく、きっかけになる話のタネからお好きに学んでもらう形式にしよう。去る2人への見送りの言葉はDon’t disturb others, okay?となってしまいました。移った生徒の一人は、少し前から特に態度がひどかったのですが、一時期はよく話していたので寂しいです。帰り際に目が合っても、気まずそうに逸らされました。新しいクラスでは積極的に参加したそうで、それはよかったとしても、モヤモヤしたままです。この一連のことがあって、今はぽっかり喪失感があります。何の喪失感だろ、前は楽しかったクラスの思い出?常勤の日本語コーディネーターの先生につぶやいたら、先生も昔は同じように悩んだけれど、距離を置いて割り切ることで楽になったと。そうは言ってもあと数回。せいぜい、楽しくやろう。がんばる🔥