北の核開発というブラフにおびえ、核武装と騒ぐ奴ら | ミュウタントのブログ

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 北朝鮮の飛翔体事件のときの自衛隊のミスは、ちょっと問題になったけれど、その後の連続ミサイル発射、政局の不安定さから来る自民党執行部の選挙目当ての行動、千葉市長選や、静岡県知事選、都議選などの選挙報道、日々のニュースの中で埋没して行った。

 北朝鮮は核開発をやったけしからんやつだというなら、日本が核兵器を持てと言っている奴もけしからんことになる。
 日本はアジア太平洋戦争では、唯一の被爆国となった。多くの人が火の玉に焼かれ、遺骨さえ残っていない人達がたくさんいる。そして生き残った人たちも、その多くはすでに鬼籍に入られた。
 戦争を語り継ぐと広島平和公園で、語り部を引き継いだ若者達がいる。核兵器廃絶を願う心は、何も8月6日や、9日だけに限って願ってきたことではない。
 数年前、日本の声を世界に届けようと、パキスタンに入った日本人達がいた。しかし、インドが持っているのに、なぜ持ってはいけないんだという声がたくさん聞かれたという。そこには同じ地球に生まれた人間同士仲良くやろうという考えなど聞きたくても聞かれなかったという。広島と、長崎の被爆したときの写真を見るまでは。彼らは、絶句してしまったという。原爆の威力は話で聞いていたが、あんな惨状にになるとは、誰も知らなかったから。
 IAEAの事務局長選挙は、途上国にとっては日本は自分達の敵=米国派だと見られていたから、なかなか決まらなかった。日本が呼びかけて、核拡散防止条約のテーブルに着かせることは、米国のためだと思っていたからだ。
 新事務局長の手腕が試されるのはこれからだと思う。そんなときに、日本も核武装だと騒いでいる奴がいる、足を引っ張ろうとしているように見える。核保有国はじっとこの様子を窺っている。米国は日本の核武装についてどう扱うべきかの検討に入った。

 そして歴史と正対することが大嫌いな産経新聞は、同盟国の米国からみても日本をめぐる核の脅威はこれほど切迫しているわけだ。だが日本では核抑止も核武装も真剣な論題とはならない。この内外の断層をどうみるか。核兵器を安全保障ではない面からだけ語る8月がまたやってくると4日の新聞、3日のwebサイトの記事が伝えていた。世界に向けて、核廃絶を訴えていくことが、二度と原爆や水爆が使われることないように核廃絶を訴えていくことが、よほど嫌いらしい。