※前回の「MRE(Meal, Ready-to-Eat)を買ってみた」はこちら。
案の定、保管期限が切れていたMRE。
※前回賞味期限3年のような書き方をしていましたが、保管期限3年の間違いでした。
廃棄された物の放出品なので、当然といえば当然です。
前回触れませんでしたが、MREにはAmeriQual社とSOPAKCO社とWORNICK社の3社があるようです。
AmeriQual社は、外装パックにDATE PKDが刻印されていて、さらに二重包装になっているようです。
そうなると、今回のものはSOPAKCO社製?と思いましたが、「WORNICK COMPANY」と書いてありますね。
WORNICK社製です。
実食の前に、「そもそも保管期限切れの物を食べて大丈夫?」という問題について、自己暗示をかけたいと思います。
MREに使われているレトルトパウチ。
これはもともと、1950年代に米国陸軍が缶詰にかわる軍用携帯食用の容器として開発されたものです。
つまり、MREこそ元祖レトルト食品なのです。
レトルト食品は缶詰と同じで、基本的に容器に損傷がなければ無菌状態が保たれるので長期保存が可能です。
MREの保管期限は3年となっていますが、レトルト食品としては5年は味に問題はないとされています。
これは日本の話ですが、レトルト食品の賞味期限は安全率を見て少なくとも本来の1年前程度になっているようです。
アメリカも同じかというと分からないのですが、戦闘時の食事であれば腹を壊すリスクを考えて大きく安全率を取っていると思います。
軍での保管期限は3年ですが、賞味期限は5年もしくは6年と考えても良いのではないでしょうか。(暗示)
どちらにしても、廃棄されたものを食べるので自己責任です。
まず内容物から。
①ブラックビーンズソース
②シュレッドビーフ
③プレーントルティーヤ
④オートミールクッキー
⑤ハラペーニョチーズスプレッド
⑥レモンライムパウダー
⑦フレームレス・レーション・ヒーター(FRH)
⑧ホットビバレッジバッグ
⑨スリーブ
⑩その他
(BBQソース、ガム、インスタントコーヒー、人工甘味料、クリーマー、塩、ウェットティッシュ、トイレットペーパー)
⑪スプーン
④のおやつについてはM&M’sを期待していたのですが、残念ながらクッキーでした。
温めるものはシュレッドビーフかと思っていましたが、どうやらブラックビーンズソースを温めるようです。
シュレッドビーフは冷たいまま?
と思ったら、メインの物をバッグに入れて、サイドの物はバッグの外に発熱剤に接するようにして箱に入れればどちらも温められるようです。
発熱剤を挟むみたいな感じですね。
FRHにレトルトパックを詰めて
注水してからスリーブに入れて待ちます。
待ちます。(10分経過)
待ちます。(20分経過)
待ち...(30分経過)
運が悪いと、発熱剤(生石灰)が湿気ていて反応しない場合もあるようです。
取り出して揉んでみたりしたのですが、それでも32℃。
人肌のほうが温かいぐらいです。
実際の訓練だと、食べる時間が短いので温めないこともあるようです。
寒い日の訓練には、食事で使わずカイロの代わりに使うとか。
反応しなかったのは、保管期限が切れているのが大きな原因でしょう。
湯煎しなくてはならなくなったので、実食は次回。