※本シリーズ(前後編)はダメな例、反面教師としてご活用ください※
当事者もそれを望んでおりますゆえ。
気が気でない心配性の私を横目に、
夫は「なんとかなるさ。(強制送還で)日本に帰ってくるかもよ~。」とイタリアを発ち、
出張先のカナダへ向かった。
そして数時間後。。。
「危なかったー!乗り継ぎのドイツ・フランクフルト空港の入国管理で別室送りになった。」
と電話がかかってきた。ああ、やっぱり。
夫の話を元に、入国審査官との会話を再現してみた。実際の会話は英語です。
審査官(以下、審)「どこに住んでいるの?イタリア?」
夫「そうです。」
審「ではイタリアの滞在許可証を見せてください。」
夫「はい。(期限切れの滞在許可証を提出)」
審「これ、期限切れてるね。」
夫「はい。更新申請は済んでいて、新しい滞在許可証ができるのを待っている状況です。」
(申請書類の半券(イタリア語・イタリアでなら通用するやつ)を一応見せてみる)
審「…。あっちの部屋で話を聞こうか。」
その後は別室で質問攻めにあったようだが、
最終的には穏便に釈放され、カナダに向かうことを許されたそうだ。
(↑何年か前に撮影したフランクフルト空港)
審査官がイタリアの滞在許可証事情を知っていて同情してくれたのか?
夫のカナダ渡航がビジネス目的だから?
博士号を取った研究者だから?海外では博士号取得者はポイントが高かったりする
夫の英語力に問題がなくて、審査官との会話がスムーズだったから?
運が良かったということは間違いないが、
夫は「堂々と誠実にふるまえたから、不審者じゃないとわかってもらえたと思う」と言っていた。
ならば、今まで仕事で培ってきた英語力と、海外生活力が役に立ったのかもしれない。
でもこんなに不安定で、グレーで、力技のような海外出張はもう控えていただきたい。
夫自身も無理をしたと反省している。
そもそもの元凶はイタリアの事務手続きが遅すぎることだろうが、これはどうにもならなさそう。
申請者側が順応するしかないのか。
でも夫はイタリアの研究所から正式に雇用されていて、正式に滞在許可証の手続きをしているだけ。悶々…。
カナダ到着後の入国審査は問題なかったらしい。しかし、滞在中にひどい風邪を引いた夫。
体調不良のまま、往路と同じフランクフルト空港経由でイタリアへ戻った。
またフランクフルトで別室送りになるのかと怯えたが、今度はスルー。
審査官に「コンニチハ。」と迎えられ、「アリガトウ。」とパスポートを返されて終わったらしい。
審査官によって対応違うんかい。
おわり
読んでくださってありがとうございます(T_T)