※本シリーズ(前後編)はダメな例、反面教師としてご活用ください※
当事者もそれを望んでおりますゆえ。
世界中の空港では、出入国管理(イミグレーション、通称:イミグレ)が行われている。
現地の検査官に渡航理由などを聞かれ、パスポートにスタンプを押してもらうアレである。
その厳格さは国や検査官によってマチマチであるが、ひっかかると厄介なことになる。
別室に送られて尋問されたり、荷物を開けられて確認されたり、
最悪の場合は強制送還もありえる。
研究者という仕事柄、さまざまな国を訪れ、
厳しいイミグレでお馴染みのイギリスにも住んできた夫だが、
先日ついに別室送りを体験してしまったらしい。。。
(↑ヒースロー空港の航空会社カウンター。イミグレエリアは撮影禁止なので、これで。)
現在イタリアに住んでいる夫は、カナダで開かれる国際会議に招待された。
ありがたいお誘いに喜んだ夫だが、この出張には一つ心配事があった。
それは”イタリア滞在許可証の更新待ち”であること。更新申請したのが11月頃、完了するのは4月以降の予定。
今住んでいる国の正式なビザや滞在許可証を持っていないと、
乗り継ぎや到着地で入国拒否される恐れがあるのだ。
夫は更新手続き中であることがわかる半券?引換券?みたいなものは持っており、
イタリアの中ではこれで十分通用する。事務手続きが遅いことは周知の事実だからか
でもイタリア国外に出るときは別。シェンゲンエリアであっても危険らしい。
(だから更新手続き中は、直行便で母国に帰る以外の出国は控えるべきだと言われている)
他国にしてみれば、
「イタリアの事務手続きが遅いことなんて、うちの国では知ったこっちゃねぇ!」
「正式な滞在許可証がない怪しき者は入国拒否!」と言いたくなるよね。それはわかる。
そして更新待ちの夫も、
「こちとら正式にイタリアの研究所に雇われて、ちゃんと更新手続きもしとるんじゃい!」
「なんでイタリアの事務作業が遅いために俺が困らんといかんのや!」と言う。めっちゃわかる。
しかし夫は、カナダ行きを決めてしまった上に、
よりにもよってドイツ・フランクフルト空港で乗り継ぎをする飛行機を予約した。
国際学会に招待されたとはいえ、飛行機代だけは自腹だったそうで…できるだけ安く抑えたいって…
(↑数年前に撮影したフランクフルト空港)
なぜフランクフルトが怖いのか。
私は以前、フランクフルト空港とフィンランド・ヘルシンキ空港にて、
イタリア滞在許可証更新手続き中の日本人の方が、トラブルに巻き込まれたと聞いたことがあるからだ。
さらに、当然カナダでもイミグレがある。カナダでトラブルが発生する可能性もあるわけだ。
果たして夫はフランクフルトを通過できるのか?カナダに入国できるのか?
それとも日本に強制送還か?
行きだけじゃないぞ~帰りもあるんだぞ~
もう、気が気でない。
結果はタイトルの通りですが、さてどこでひっかかったでしょう?
つづく
読んでくださってありがとうございます(T_T)