夫、空港にて初めての別室送り-前編- | 私の夫は研究者です

私の夫は研究者です

研究者と結婚したら、即台湾へ移住。からのイギリス、イタリア行き。
あわせて約6年の海外生活を経て2018年帰国。長女も生まれて3人暮らしになりました。
研究者夫の珍生態、子育て、海外生活の記録などを綴っています。

※本シリーズ(前後編)はダメな例、反面教師としてご活用ください※

当事者もそれを望んでおりますゆえ。

 

 

 

 

世界中の空港では、出入国管理(イミグレーション、通称:イミグレ)が行われている。

現地の検査官に渡航理由などを聞かれ、パスポートにスタンプを押してもらうアレである。

 

その厳格さは国や検査官によってマチマチであるが、ひっかかると厄介なことになる。


別室に送られて尋問されたり、荷物を開けられて確認されたり、
最悪の場合は強制送還もありえる




研究者という仕事柄、さまざまな国を訪れ、
厳しいイミグレでお馴染みのイギリスにも住んできた夫だが、
先日ついに別室送りを体験してしまったらしい。。。

 

PA030001.JPG

(↑ヒースロー空港の航空会社カウンター。イミグレエリアは撮影禁止なので、これで。)

 

 

 

 

 

現在イタリアに住んでいる夫は、カナダで開かれる国際会議に招待された。

ありがたいお誘いに喜んだ夫だが、この出張には一つ心配事があった。

 

それは”イタリア滞在許可証の更新待ち”であること。更新申請したのが11月頃、完了するのは4月以降の予定。

 

今住んでいる国の正式なビザや滞在許可証を持っていないと、

乗り継ぎや到着地で入国拒否される恐れがあるのだ。

 

 

 

 

 

夫は更新手続き中であることがわかる半券?引換券?みたいなものは持っており、

イタリアの中ではこれで十分通用する。事務手続きが遅いことは周知の事実だからか

 

でもイタリア国外に出るときは別。シェンゲンエリアであっても危険らしい。

(だから更新手続き中は、直行便で母国に帰る以外の出国は控えるべきだと言われている)

 

 

 

他国にしてみれば、

「イタリアの事務手続きが遅いことなんて、うちの国では知ったこっちゃねぇ!」

「正式な滞在許可証がない怪しき者は入国拒否!」と言いたくなるよね。それはわかる。

 

そして更新待ちの夫も、

「こちとら正式にイタリアの研究所に雇われて、ちゃんと更新手続きもしとるんじゃい!」

「なんでイタリアの事務作業が遅いために俺が困らんといかんのや!」と言う。めっちゃわかる。

 

 

 

 

 

しかし夫は、カナダ行きを決めてしまった上に、

よりにもよってドイツ・フランクフルト空港で乗り継ぎをする飛行機を予約した。

国際学会に招待されたとはいえ、飛行機代だけは自腹だったそうで…できるだけ安く抑えたいって…

 

(↑数年前に撮影したフランクフルト空港)

 

 

なぜフランクフルトが怖いのか。

私は以前、フランクフルト空港とフィンランド・ヘルシンキ空港にて、

イタリア滞在許可証更新手続き中の日本人の方が、トラブルに巻き込まれたと聞いたことがあるからだ。

 

 

 

さらに、当然カナダでもイミグレがある。カナダでトラブルが発生する可能性もあるわけだ。

 

果たして夫はフランクフルトを通過できるのか?カナダに入国できるのか?

それとも日本に強制送還か?

行きだけじゃないぞ~帰りもあるんだぞ~

 

 

 

もう、気が気でない。

 

 

結果はタイトルの通りですが、さてどこでひっかかったでしょう?

 

 

 

つづく

 

 

 

読んでくださってありがとうございます(T_T)

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