イギリスとイタリアの滞在許可申請を比較してみた | 私の夫は研究者です

私の夫は研究者です

研究者と結婚したら、即台湾へ移住。からのイギリス、イタリア行き。
あわせて約6年の海外生活を経て2018年帰国。長女も生まれて3人暮らしになりました。
研究者夫の珍生態、子育て、海外生活の記録などを綴っています。

 

去年までイギリスに住んでいたのですが、イギリスのビザ取得は難しいことで有名です。

「これを乗り越えたんだから、もう他国のビザ申請も怖くないぞお~」と思うくらいに大変でした。

 

でもね、上には上がいたんですね。

イタリアさんは、イギリスさんとは違った難しさ・大変さをお持ちです。

 

 

今回はイギリスとイタリアのビザ・滞在許可証申請を比較してみました。

そもそも両国のシステムが違うため、比べていいものかわかりませんけれど、

なぜ私たちがイタリアさんにやられているのかは、これで感じていただけるかも…。

 

あくまで我が家の体験談で、主観も満載です。

イギリスの方は、すでに申請当時と現在で制度が変わっていますし、

イタリアの方は申請都市や職員によって対応が違います。

あしからず。

 

 

 

 

<基本情報>

 

イギリスイギリス ~2014年9月に大阪のビザセンターで申請

 

各国のビザセンターでビザ申請→ビザを持ってイギリス入国

ポイント☆ビザが滞在許可証の役割も果たすと言える。

私のときはビザを取ったら終わりでしたが、今は入国後に郵便局でカードを受け取らなくてはいけないそうです。

 

 

イタリアイタリア ~2016年11月より絶賛激闘中~

 

各国のイタリア領事館でビザ申請→ビザを持ってイタリア入国→居住地で滞在許可証を申請

ポイント☆イタリアに住むには、基本的にビザ+滞在許可証の申請が必要。どっちの申請も厄介。

 

 

 

 

<特徴>

 

イギリスイギリス

とにかく審査が厳格で、細かくて、少しのミスも許されない。みっちりシステム化されている。

でも申請拒否される理由や申請者側のミスがなければ、ビザがもらえる可能性は高い。

費用が引くほど高い。

 

イタリアイタリア

申請者のミスに加えて役所もミスするので、自分が完璧だとしてもどうなるかわからない。

システム化って、効率って何?楽しいの?

費用はイギリスほどではない。


 

 

 

<申請に必要なもので、特に厄介なもの>※我が家の場合

 

イギリスイギリス

・労働許可(待つしかないけど遅い)

・オンライン申請(びっくりするほど記載事項が多い、自分の両親の生年月日まで必要)

・お金(高額な申請費用、財力証明するための貯蓄)

 

イタリアイタリア

・労働許可(待つしかないけど遅い)

・KIT(説明書まで全部イタリア語のみ)

・イタリア語に翻訳しなくてはいけない書類(外務省のアポスティーユ、宣誓翻訳者による翻訳)

・妻の申請の必要書類全般(夫の所得証明、住む場所の証明など)

 

 

 

 

<役所職員の態度>

 

イギリスイギリス(大阪のビザセンター)

ビザセンターは領事館に委託されてビザ申請業務を代行している施設なので、一切融通が利かない。

白黒はっきり・クール・「こちらでは責任取れません」

日本人職員さんが対応してくれたので、クールであってもしっかりしていて、普通に親切だった。

 

イタリアイタリア(ロンドンのイタリア領事館、フィレンツェのクエストゥーラ)

職員によって言うことが異なる一方で、コネも利くらしい。

あやふや・適当・「知らん、帰れ」

 

 

 

 

<役所への訪問回数>

 

イギリスイギリス

ビザ申請時に指紋採取・写真撮影までいっぺんにやるので、

ビザセンター訪問は申請で1回、受取で1回(郵送での受取も可)。

完全予約制なので、意味不明な待ち時間はない。

 

イタリアイタリア

ビザのための領事館訪問は、申請で1回、受取で1回。

滞在許可証のためのクエストゥーラ訪問は、申請・指紋・受取の最低3回(3日)。

書類の追加提出や問い合わせなどで、さらに訪問回数が増える。

つまり、合計するとお役所訪問は5回以上。

 

ビザは予約制らしいが、滞在許可証は予約制でない。

クエストゥーラの予約時間は、実は集合時間かもしれない。 例:自分と同じ予約時間を指定された人が数十人いる

 

フィレンツェのクエストゥーラの待ち時間は、夢の国も大学病院も越える長さ。

 

 

 

 

<申請から受取までの期間>
 

イギリスイギリス

ビザは最大90日以内に発給。

我が家は2014年9月に申請し、優先サービス(別料金)なしで2週間で取得。空いている時期だったかも。

 

イタリアイタリア

ビザは最大90日以内に発給。平均1~2週間で発給。

滞在許可証は申請から受け取りまで数か月レベル。夫はビザのミスもあったため、すでに7か月待ち。

申請中のまま、留学期間や任期満了を迎えることもザラ。

(申請中なら不法滞在にはならず、条件つき・自己責任で出入国は可能みたいです)

 

 

 

 

<家族のビザ・滞在許可証>

 

イギリスイギリス

主たる渡航者(夫)と家族(私)は、同時に申請できる。

 

イタリアイタリア

基本的には主たる渡航者の方が完了しないと、家族分の申請すらできない。

↑とフィレンツェのクエストゥーラが言いました。

 

 

 

 

<感想>

 

イギリスイギリス

とても難しくて大変だったけど、ビザを取れた後は気楽だった。しばらく家計が苦しかった。

できればもうやりたくない。

☆イギリスビザ取得までの、詳細な思い出はこちらから

 

 

イタリアイタリア

ビザも大変、滞在許可証はもっと大変。

まだ私の分は申請すらできない状況だが、すでにやりたくない…。

 

ひとまず夫の滞在許可証が取れたら、イタリア編もまとめます。もう記憶が薄れてきてまーす。

 

 

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ