電灯と戦う 1.リビング編 | 私の夫は研究者です

私の夫は研究者です

研究者と結婚したら、即台湾へ移住。からのイギリス、イタリア行き。
あわせて約6年の海外生活を経て2018年帰国。長女も生まれて3人暮らしになりました。
研究者夫の珍生態、子育て、海外生活の記録などを綴っています。

 

日本では何でもないことも、外国生活では一大事。

 

今回は家の電灯のお話です。
 

 

 

 

フィレンツェの我が家は、日本で言うところの1LDK(家具付き)である。


外国の家具付き物件は、日本のレ○パレス的なものとは少し違う。
大家の家に、大家私物の家具一式が置いてあって、それを使わせてもらう感じである。
(ゆえに大家のインテリア趣味が存分に反映される)

状況や物によるが、基本的に修理や交換も、大家が手配することが多い。

 

 

 

 

 

我が家のリビングの電灯が、わずか入居3日目で点かなくなった。タイミングわろし。

 

P5290081.JPG

 

 

うちは古い建物だからか妙に天井が高く、身長175㎝の夫でも電灯に手が届かない。

ハシゴもないし、電灯そのものの構造も難しそう。
 

入居直後のトラブルだし、できたら大家になんとかしてほしい。

 

 

 

 

一応夫から大家に連絡してもらうと、「自分で電球を換えてくれ」と言われてしまった。

 

ええ、そう言うだろうと思っていたわ…。

うちの大家、ローマ在住だしな(必要な時は、フィレンツェ在住の親族が派遣されます)。

 

 

 

 

自力での交換を試みる。

 

夫がテーブルに踏み台を乗せた、なんとも危険な足場でチャレンジするも、

予想通り電灯の構造がよくわからず何も出来なかった。

 

私もチャレンジしたかったが、運動神経が悪い自分は大事故を起こしそうなので止めた。

☆10㎝の段差で靭帯損傷するレベルなので

 

 

自分たちと大家以外に頼れる当てはない。

 

 

詰んだ。

 

 

 

 

けれどよく考えたら、うちにはテレビもないし、リビングがなくても生きていける。

よし、電灯は諦めよう!

 

リビングは日光が入る時間にだけ、気が向いたら使うものと定めた。

 

それ以来私たちは、あの部屋を”カフェ”、もしくは”物置”と呼んでいる。

 

P5290080.JPG

(この写真に写っている家具やカーテンなどは、全て大家私物です)

 

 

 

こんなわけで、私たちは家にいるとき、主に台所で過ごすようになった。

 

24時間使えるテーブルが台所にしかないからだ。

食事はもちろん、仕事も娯楽も台所。特に苦はない。

 

 

 

ところが、今度は台所の電灯が点かなくなった。

 

これはリビングどころの騒ぎではない。本当にまずい。絶対に何とかしないといけない。

 

 

 

しかも台所の電灯が点かなくなった時、私は日本に長期一時帰国中だった。

 

フィレンツェに残された夫の、孤独な戦いが始まる。。。

 

 

 

つづく

 

 

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