それは今年の結婚記念日。ある木曜日の夜。
夫が「目が痛いな~」と言い出した。両目とも充血して真っ赤になっている。
夫も私も、いつものことだと思った。
彼はソフトコンタクトレンズを使用しており、仕事で一日中パソコンを使っているからだ。
恥ずかしながら、コンタクトを外さずに寝てしまう事も多く(絶対に駄目)何度注意しても聞かない。
コンタクトを外してメガネをかけ、目を休めたら治ると本人も言っていた。
しかし、メガネ生活が丸一日経った金曜日の夜になっても、痛みは治まらなかった。
それどころか「左目がまぶしい感じがする」と言い、左目の充血がひどい。
まぶしいのは絶対おかしい!と思って夫の左目をよーく観察すると、白く濁った点を発見した。
これは異常だろう。病院に行った方が良い。
でも土日になってしまうので、GPには行けない。
※GP(General Practitioner)とは
かかりつけ医。自分で好きな診療所を選び、自分で登録する。
イギリスの公的医療サービス(NHS:National Health Service)を利用する場合、歯科以外はまずGPを受診する。
専門的な医療を必要とする場合は、GPの紹介の上で総合病院などを受診する(緊急時を除く)。つまりGPに行かないと何も始まらない。
しかしGPは予約制で、緊急性がないとその日のうちに医師には診てもらえるかもわからない。
※土日祝日でも医療を受ける手立てはあります→☆在英国日本国大使館のページ
手遅れになったらどうしよう…土日でもできることを何かすべきか…と悩む私。
私もGPには登録と、子宮頸がん検診でしか行ったことがない。
ついでに元看護師だが、骨とか腰痛のこと以外はよくわからない。
ネットで夫の症状を調べてみる。感染性角膜炎(角膜感染症)に症状にぴったり該当する。
軽い病気ではない。そしてどのサイトでも「早めに受診するように」と書かれている。
早めってどんくらいや!月曜まで待ってもいいの?いいの?(((( ;°Д°))))
一方、病院嫌い・GP未体験の夫は
「前にも同じようなことがあって、自然に治った」「昨日より痛くない気がする」などと言う。
彼の発言は非常に胡散臭いが、週末でGP受診もできないことだし様子を見てみることにした。
ただし”月曜日の朝になっても良くならなかったら、朝一番でGP行き”と約束した。
月曜日、起床。やっぱり状況は変わらず、約束通りGPへ。
※※※
私たちはイギリスの医療制度に慣れておらず、言語上の不安もあって受診に消極的でした。
そして症状に気づいてから受診に至るまで、日が空いてしまいました。
それでは手遅れになっていたかもしれません。
おかしい!と思うことがあったら早急に受診してくださいね。日本でも外国でも!
再掲:イギリスで土日祝日でも医療を受ける方法→☆在英国日本国大使館のページ
つづく