自分に非があるにしても物申したい話 | 私の夫は研究者です

私の夫は研究者です

研究者と結婚したら、即台湾へ移住。からのイギリス、イタリア行き。
あわせて約6年の海外生活を経て2018年帰国。長女も生まれて3人暮らしになりました。
研究者夫の珍生態、子育て、海外生活の記録などを綴っています。


イギリス国内のレストランでのお話。


夫と私は昼食をとるため、カジュアルな感じのレストランに入った。

「どこでも座って」と愛想ゼロの女性店員に言われ、席に着く。
…が、いつまで経っても店員が注文を取りに来ない。外国人の私たちだけでなく、現地人であろうお客さんさえも注文できずに困っていた。


なんとか若い男性店員をつかまえると「お待たせしてました?すみません。」と言いながら、メモ片手に注文をとってくれた。なかなか良い接客の若者ではないか。

スープ1人前、ビールとジュース、メイン料理として店内の黒板に書いてあった"2 Meals for £11.85"というものを注文した。



スープと飲み物はすぐ提供されたが、いつまで待ってもメイン料理が出てこない。
「注文、ちゃんと通ったのかな?」「英語は大丈夫だったかな?」「いやいや、もうダメだと思うタイミングで出てくることもあるさ」

とりあえず待つ。外国でこういうことが起こると、私たちは必要以上に待ってしまう。


空になったスープ皿とじっと動かない日本人客に気づいたのだろうか、さっき注文をとってくれた男性店員が「他の料理も注文されましたか?」と聞いてきた。

あれ?君が注文とったよね?と疑問に思いつつも、「2 Mealsってのを注文しましたけど」と答える夫。
ああ、そうだったというような顔で立ち去る男性店員。

アイツ、本当に大丈夫だろうか?いや、もし注文が通って無かったとしたら今ので気づくはずよね?最悪でも今から作るよね?



空腹は限界。血糖値も低迷。さらに待ち続ける二人。でも料理は来ない。

異変に気づいたおばちゃん店員さん(初登場)が私たちの元へやってきた。


「すみませんが、何をご注文なさいましたか?」

「あそこに書いてある"2 Meals for £11.85"というのを注文しましたけど」

「どの料理を選ばれました?」



選ぶ??

私たちは何も選んでないし、聞かれてもいない。ここで私は自分の勘違いと、注文をとったあの男性店員のミスに気づいた。


まず私の勘違い。"2 Meals for £11.85"というのは「この中から2品選んで11.85ポンド」というメニューだったのだが、私はなぜかこれを「2人用のセット」だと思い込んでしまっていた。ちなみに2人用のセットや料理ならば"Meals for 2 (people)"だろうか。
今、冷静に考えればわかるのに…!

夫は私が勘違いしているかもと思ったらしいが、自信がなくて言い出せなかったらしい。


というか、あの男性店員よ!!
2品を選択するメニューを注文されたのに、なぜ選択を聞かなかったのか。それでは注文として成り立っていないじゃないか。「2 Meals for £11.85ですね!OK!」とか言っていたが、どこがOKじゃ!不備だよ!
勘違いしていた私にも非があるが、アイツがまともに注文をとってくれていたら…。



ようやく正しく注文が通り、料理はすぐに提供された。
おばちゃん店員さんの助け船が入るまで、何十分無駄に待っていたのかわからない。


料理の味は悪くなかったし、安かった。
しかし、食後に会計を頼んだらスルーされ、また無駄に待たされる羽目になった。
ついでに言うと、最初のスープに付いてくるはずのバゲッドも提供されなかった。それはもう面倒なので黙っていたけど。


こんなサービスにチップは置いていかない!!


そう思いつつ伝票を見ると、最初に注文したスープが書かれていなかったり、飲み物の値段が間違っていたりした。

入店から退店まで、一貫してずさん(笑)



なにかとゆるいイギリスであっても、ここまでの店は初めて。