部屋もきれい、無料のコーヒー・紅茶のサービスあり。
そして無料の朝食もついていた。
これで5700円(シングル)・・・・ケチケチ旅行にピッタリのホテル
高速道路で信楽に向かう。
以前から気になっていたMIHO MUSEUM。
ちょっと辺鄙な所にあるため、なかなか行く機会がなかったのだ。
若冲 ワンダーランド
北陸の旧家に伝わったもので、2008年夏に存在が知られた。六曲一双の左右に、勢いよく潮を吹く鯨と、うずくまって鼻を高々とあげた象とを対置させた水墨画。海の王者と陸の王者とがエールを交換しているような情景は、奇抜さを特色とする若冲の絵の中でも他に例をみない。同様な図柄の屏風が昭和初めのオークションに出たことが知られているが、この方は現在行方がわからない。
優しい目つきをした、大きな縫いぐるみのような象の体、後ろの崖から伸びた牡丹の花が、優しく背を撫でている。外隈で表された輪郭線のない鼻は、まるで玩具の「吹き戻し」のようだ。一方、黒々とした鯨の胴は雄大で、潮吹きの勢いがすばらしい。波頭の描き方も独特である。
署名は各隻に「米斗翁八十二歳画」とあり、「藤女鈞印」(白文方印)、「若冲居士」(朱文円印)を捺す。改元一歳加算説に従うと、八十歳の作。老いて童心をますます強めた若冲の動物愛が、見るものの心を和ませる。
美術館ホームページより
80才の若冲の作品と思えない程、天真爛漫な象と鯨である。
緻密な作風があると思えば、こんな風に見る人を楽しませるユーモアたっぷりの
作品もある。
描いている若冲自身が一番楽しみながら、この象や鯨を書いたのではないか。
「へへっ、わしは象だぞう」とのびやかに鼻をクネッと伸ばしている姿に
そんな若冲の声が聞こえたような気がしたのだ。
チケットブースとレストランがある建物から8分くらい歩いたところに美術館がある。
途中、長いトンネルがあり、これを抜けると別世界だーという意図がある
らしい。
さすが若冲、すごい人だった。
私たちは一番乗りで入場、帰りは駐車場待ちをしている車が列となっていた。