出不精の私は昨日に引き続き、一歩も外に出ず本を読む。
「イエスの涙」ピーター・シャビエル
「悪魔の涙」 ジェフリー・ディーヴァー
同じ涙なのに、なんとイエスと悪魔ではあまりにも違いすぎるのだ。
しかし、二冊とも面白かった。

内容(「BOOK」データベースより)
十字架を嫌う様々な現象が世界中に増え広がっていた。この「十字架嫌悪シンドローム」をキリスト教会の脅威と感じた教理省長官ハンス・ラーナーは秘密会議を召集したが、謎が多く、会議は難航していた。そんな折、「十字架嫌悪シンドローム」解明の鍵となる情報が、日本の教会から届いたのである。傍観者的に会議に参加していた山本神父は、バチカンから、シンドローム発症者であるシスター・テレサの調査を命じられ四年ぶりに帰国。調査が進む中で、当初予想されたものとは全く違う事実が次々と明らかになり、やがて彼は巨大な運命の渦に巻き込まれてゆく。一方、教皇パックス一世が知った、キリスト教の歴史を覆す驚愕の真実とは?そして彼の身に一体何が起こるのか…京都からバチカンへ、十字架の真実は伝えられてゆく>。
この本には一貫して、すべての人に対しての敬虔な想いがあふれている。
その言葉のひとつひとつに人は誰もが尊い価値を持ち、その人が行くべき
人生の道が与えられている貴重な存在なんだと教えてくれる。
私はキリスト教徒ではないが、たくさんの宗教を超えて、この地上に神の国、
人々が平和に暮らせる国をつくろうとしたイエスの祈りが心に響き
とても感動した。

内容(「BOOK」データベースより)
世紀末の大晦日午前9時、ワシントンの地下鉄駅で乱射事件が発生。間もなく市長宛に2000万ドルを要求する脅迫状が届く。正午までに“市の身代金”を払わなければ、午後4時、午後8時、そして午前0時に無差別殺人を繰返すとある。手掛りは手書きの脅迫状だけ…FBIは筆跡鑑定の第一人者パーカー・キンケイドに出動を要請した。
どんでん返しのディーヴァーは今回も私の期待を裏切ることなく、最後の1ページまで
ドキドキハラハラさせてくれた。
「悪魔の涙」・・・・これは涙ではなくて、犯人の筆跡の特徴なのだ。
そして、悪魔の涙が最後の最後、真犯人が誰なのか

でも、これだけでもちろんラストにはならない。まだまだ文中にヒントとなる
言葉が隠されている。
一気に読まないと、他のことが手に付かない本なのだ。
