お祭り | 謎のこうのとり 

夕食時、母曰く

 「今日は氏神様のお祭りだけど、お参りにいく?」

私「行かない」と即答する。


田舎の小さい氏神さまだけど、結構人出が多い。

人混みが苦手な私は「お祭り」が苦手。


小さい時は亡き祖母がよく連れて行ってくれた。

暗い夜道、オシロイバナの香りが

花火の火薬の匂いと混じって匂っていた。


人混みの中でたばこを吸う人がいて、

妹はその火で軽い火傷をしたことがある。

それ以来、お祭りはますます苦手となった。


しかし、息子はお祭りが大好きだ。

人があまり来ない明るいうちに息子と

お参りを済ませていたけれど、

小学校中学年になると友達と行きたがった。

お目当ては露天商。

私はいかにお客が損をするようにできているか

息子に言い聞かせて

小遣いを持たせたが、いつも半べそになって

帰ってきた。

上京しても、横浜までお祭りに行ってきたとか

話しを聞くと、相変わらずなんだと思う。


母・・・

徒歩5分の神社に1人で出かけ、15分ほどで

早々と帰ってきた。


どうだった?と聞くと・・・

 「子供と年寄りばっかりよー」

ぷっ、自分も年寄りなんですけど。