先週は色々な話題がありました。
まず、オリビエ・ペリエ騎手の引退。
およそ30年前、短期免許制度が始まったばかりの頃からたびたび来日。
彼はミスタースリー。
凱旋門賞3連覇にブリーダーズカップマイル3連覇、という記録を持っていますが、日本でも凄かった。
2001年には来日初週のマイルCS、ジャパンCに阪神JFと3連勝。
02年から04年は有馬記念3連覇・・・に加えてゼンノロブロイで04年秋3冠。
愛くるしい顔で人気者だったペリエ騎手。急な発表でビックリしました。お疲れ様でした。
水曜日は羽田盃。
東京ダービーともども今年から中央勢にも開放され、3歳ダート三冠競走が整備された元年。優勝したのは白毛馬アマンテビアンコでした。
ソダシ、ハヤヤッコらと同じ、シラユキヒメを祖とする一族。母は関東オークスを勝って白毛馬初重賞勝利をもたらしたユキチャン。8頭立てといささか寂しいメンバー構成でしたが、開放初年度で白毛馬が勝つという大きなインパクトを残したと思います。
土曜日は青葉賞。優勝したシュガークンにはロマンを感じずにいられませんでした。
兄はキタサンブラックで、父ドゥラメンテは兄が走ったときのダービー馬。しかも騎乗していたのはキタサンブラックの主戦だった武豊騎手。
この馬のいいところは?と聞かれ「血統です」と絶妙な返しをするあたりさすがレジェンド。15世代の血統が凝縮された馬が、青葉賞組初のダービー勝利を目指します。
そして、天皇賞春。勝ったのはテーオーロイヤルでした。
こないだの記事で触れましたが、グレード制が敷かれて以降同一年のダイヤモンドステークス勝ち馬としては初めての天皇賞春勝ち馬となりました。
一昨年は3着。その年のJC後に骨折して1年近くを棒に振ってしまいましたが、ダイヤモンドステークスと阪神大賞典を連勝。2年越しとなりましたがよくぞ復活してくれました!
父のリオンディーズは2歳時に朝日杯を優勝。母はシーザリオで兄エピファネイア、弟にサートゥルナーリアがいる超良血馬。産駒はダートのサウジダービーを勝ったり、芝でマイルから2000mの重賞を勝ったりでオールラウンダーな種牡馬ですが、今回は長距離の天皇賞春でGⅠ初勝利。シーザリオが好きな自分としても嬉しい勝利となりました。
菱田騎手も、師匠の岡田調教師も初めてのGⅠ。おめでとうございます!
天皇賞春の余韻に浸るまもなく、こんどは香港でGⅠ3連発。香港と言えば冬の国際競走が風物詩ですが、今回はチェアマンズスプリント、チャンピオンズマイル、メインのクイーンエリザベス2世カップと3つの競走で日本の馬が出走。ヴァーズのない香港デーみたいにせわしない1日を過ごしました。
衝撃だったのはチャンピオンズマイルのゴールデンシックスティ。当レースは目下3連覇しておりましたが、道悪の馬場が影響したか直線で伸びきれず4着に敗れてしまいました。
こりゃメインのロマンチックウォリアーも危ないんじゃないか、なーんて思っていましたが、こちらは最後プログノーシスを抜かさず貫禄の勝利。3連覇は史上初めてだそうです。
めちゃ濃かった1週間、お疲れ様でした!