血統、菊花賞、ローテーションで見る天皇賞春 | ワイビーのブログ(おもに競馬)

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今年の桜はいつもと違った風情。

 

いつもなら桜の花も散って葉桜の時期。今年は桜の咲き始めが遅かったこともあって、桜の花びらが枝の一部に残っていたり地面に残っていたりして不思議な気分がします。

 

さて、今週は天皇賞春。昔は中距離以上の有力どころが揃い、春の古馬チャンピオン決定戦でしたが、近年はドバイワールドカップデーや香港のQE2世C、GⅠに昇格して久しい大阪杯と適距離に分散。古馬チャンピオンというよりも長距離王を決める場に変化しています。

 

最近の春の天皇賞傾向について、ローテーションなど色々な点から見ていきたいと思います。

 

 

■菊花賞1.2着馬が強い。

2015年以降2022年まで菊花賞馬が出走機会で8年連続で優勝。うち、キタサンブラック(16・17年)とフィエールマン(19・20年)が連覇しています。昨年はアスクビクターモアが11着、タイトルホルダーが競走中止となって連勝は途絶えています。

 

なお、菊花賞馬の出走がなかった2018年にレインボーライン(16年菊花賞2着)、菊花賞馬の連勝が途切れた昨年のジャスティンパレス(22年同2着)が優勝しており、菊花賞連対馬に広げた場合は9連勝中です。

 

今年の出走予定メンバーの中では昨年1、2着のドゥレッツァとタスティエーラ2頭。前者は菊花賞以来となる金鯱賞でプログノーシスに5馬身差2着。後者に至っては有馬記念6着、大阪杯11着と振るいません。世代のレベルに疑問符が投げかけられている4歳勢の代表格の巻き返しはあるのでしょうか。

 

■父サンデーサイレンス系

圧倒的に強いのが父サンデーサイレンス系。2011年のヒルノダムール(父マンハッタンカフェ)以降13年間で11勝と圧倒的な成績を収めています。

 

ただしこれまで勝っているのは全て父の父がサンデーサイレンス。「父の父の父」で言いますとディープポンド(父キズナ)の3年連続2着が最高。今年はディープポンドの他に昨年3着だったシルヴァーソニック(父オルフェーヴル)といった実績馬に、年明けのAJCCを勝ったチャックネイトらが出走を予定しています。

 

なお、2着は目下11年連続で父サンデーサイレンス産駒が独占。中でもハーツクライ産駒は14年から5年連続で2着という珍しい記録を残しています。

 

■ローテーション

過去10年間の勝ち馬ローテーションは、阪神大賞典と日経賞が各3頭、大阪杯が2頭にAJCCと有馬記念1頭となっています。うち、大阪杯は共にキタサンブラック、大阪杯とAJCCはフィエールマンと連覇した特殊な馬。これを除くとやはり昔からの王道である阪神大賞典と日経賞組が勝ち馬に近いということになります。

 

個人的に注目しているのが、ダイヤモンドステークスと阪神大賞典を連勝しているテーオーロイヤル。この馬が勝った場合、同じ年のダイヤモンドステークスを経由して天皇賞春を優勝する初めてのケースになるからです。

 

伝統の長距離ハンデ重賞であるダイヤモンドステークスですが、グレード制導入以降このレースの優勝馬が天皇賞春を勝ったケースは2003年の勝ち馬イングランディーレただ1頭。ただ、この馬の場合舞台は中山競馬場3200mで、天皇賞春を勝ったのは翌04年。同一年での優勝は未だありません。

 

一番惜しかったのは2015年のフェイムゲーム。ゴール前鋭く追い込んで来ましたが、先に抜け出したゴールドシップにクビ差届かず涙を飲んでいます。

 

今年の勝ち馬はテーオーロイヤル。一昨年の勝ち馬でその後天皇賞春で3着。昨年は骨折で棒に振ってしまいましたが、今年はダイヤモンドSから阪神大賞典を連勝しており、実質的なダイヤモンドステークス勝ち馬の「初めて」を狙うことになります。

 

ということで3つの面から天皇賞春の傾向を見てきましたが、キタサンブラックやフィエールマンのような信頼できる軸が不在の今年。果たして今年の結果はいかに?