聞く力から聴く力 | まいるーむのブログ

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死別シングルマザー。
2009年夫を肺がんで亡くし、当時3歳だった娘も専門学校生になりました。
発達障害とも、インディゴ・チルドレンとも言われる娘の事や、不思議体験、死別グリーフケアの事など書いています。

以前、自分がやりたいと思っている仕事をしている方に、自分は話す事があまり得意ではないという様な話をしたら、「話ができなくても聞き上手になれば良い、そちらの方が大切かも。」と、ある本を勧められた。
阿川佐和子さんの「聞く力」という本本

そして、その本を探しに訪れた古本屋で、私は以前から気になっていた別の本と出会った。

大津秀一先生の「死ぬときに後悔すること25」という本。

4年前、偶然目にしたテレビ番組でこの本の事が取り上げられていた。
夫が亡くなった後で後悔する事が多かったので、残りの人生は後悔しないで生きられるようにしよう、一度は諦めた夢をもう一度、という勇気をもらった番組だったかもしれない。

その後、近所の本屋で並んでいるのを目にして気にはなっていたのだけれど、元々読書する習慣もなかったので、買わずにきてしまっていた。

今年になって、エンディングノートを書こうかと考え初めていた頃だったし、探していた本が見つからなかったので、私はこの本を買ってみた。

れんちゃんは私が読んでいるのを見ると、「死ぬとき」というタイトルが怖いと言って嫌がり、読み終えるまでにはかなりの時間がかかってしまった。

けれどもこれを読み終えたら、終末期に関わる他の事も気になり始めて、「いま、会いにゆきます」を読み終えたすぐ後に、「いま会い」に会った例のブックオフに行ってみた。

そしたら、入店してまっすぐ向かったコーナーで、目的の本がすぐに見つかった。
その本を手にするまで、1分とかからなかったんじゃないかと思う。

「死ぬときに人はどうなる10の質問」

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そしてある時、気がついた。
この先生、現在は私が暮らしている街の大学病院にお勤めなのだと。

がん検診の結果次第では、この病院を紹介されることになるのかもあせる

地元の病院にこういう緩和ケアの先生がいてくれたら、がんになっても安心して最期を迎えられそうですが…あまりそういうご縁は望みたくないところなので、そうならない事を願いながら、このブログを書いています。

実は5年前、れんちゃんが大怪我をして運ばれたのがこの病院で、先日のがん検診で再会した先輩と同様、この時も再会が。

翌朝、再受診したら「前日の計算が間違っていたので清算します。」って呼び出されて、その相手が、中学と高校の時のクラスメイトだった。

地元だから、以前に書いたクラスメイトとの再会経験に比べればあり得なくもないのだけれど…。

そんな理由で、この病院や大津先生に勝手ながらご縁を感じています。

「感動を与えて逝った12人の物語」『「死学」安らかな終末を、緩和医療のすすめ』「終末期患者からの3つのメッセージ」と、ここ何十年もろくに読書というものをしてこなかったのに、最近は大津先生の本ばかり読んでいます。

私の心は、表面上は塞がった様に見えているのだけれど、終末期の事に近づくと、いつも落とし穴があるみたいに落っこちてしまうダウン

実はこういう本ばかり読んでいるとしんどくもなるのだけれど、終末期の事ときちんと向き合う機会がないと、乗り越えられないような気がして…。
だからあえてどっぷりはまってみています。

そして、こうする事で徐々にその穴が埋まっていっているのを感じています。

悲しみについても同じだと思うのだけれど、きちんと悲しめないでいると、いつまでも引きずってしまうので、悲しい時は思いっきり悲しみ、泣ける時は思い切り泣くを心がけているのです。
(れんちゃんの前でも平気で泣くから、なめられているのかもしれないけどあせる

特に「死学」については、もっと早くにこういう本に出会えていれば、大きな穴は開かずに済んだのかもしれないと…。

なかなかそういう状況にならないと、考える機会もないけれど、そうなってからでは余計に読む機会を失ってしまうかもしれないので、このブログを読んでくださった皆様には、元気なうちに読んでおく事をお勧めします。


そして、この大津先生の最新刊が「傾聴力」なのです。

傾聴は、前職で受けた講座でもよく耳にしていたコトバです。

偶然にも「聞く力」を探した事がきっかけで、「聴く力」にたどり着きました耳

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後回しになっていて、「聞く力」もまだ読めていないのですが、次はこの二冊でコミュニケーション能力のアップを目指したいと思います^ ^