理想のピアサポート | まいるーむのブログ

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死別シングルマザー。
2009年夫を肺がんで亡くし、当時3歳だった娘も専門学校生になりました。
発達障害とも、インディゴ・チルドレンとも言われる娘の事や、不思議体験、死別グリーフケアの事など書いています。

私がこれまで、サロンに参加してこなかったのは、遺族が患者のピアサポートをするのは難しいのではないかと感じてきたから。

でも、この間参加したがんサロンの印象が良かったので、他のサロンはどんな感じなのだろうかと、先月、初めてのサロンに参加した後、前職で関わっていたがん患者サロンにも参加してみた。
今回はその時の事や感じている事などを書きたいと思います。

いつも報告書は読ませてもらっていたので、前回よりは気軽な気持ちで参加したのだけれど…。

到着が遅れ、入室したら一人づつ自己紹介が始まっていて、会議中の様な雰囲気だったので、途端に緊張した。

参加者は20人程度、今回は過去最高の人数だったよう。

参加者の皆さん、自分の病歴をかなり詳しく語っているので、その間に自己紹介どうしょうかと考えていたら、人の話も全然頭に入って来なくなってしまった。

実は私は、話をするのがとても苦手。特に人前では、無茶苦茶緊張してしまうタイプ。

しかも、今回の参加者は患者本人ばかり叫び

自分の番が来て正直に、「遺族だけれど、先日、夫がお世話になっていた病院のサロンに参加してみたら良かったので、他のサロンはどんな感じなのかと、興味が湧いてきて来てみました。」と言ったら爆笑され、緊張の糸がほぐれた感じがした。

自己紹介の後は4~5人程のグループに別れてのおしゃべり。
最初の自己紹介で、お話したいと思う同士が自然と集まった感じなので、こちらは気楽な雰囲気。

ある方に夫の病気の事を聞かれ、闘病一年で亡くなったと話してしまったのだけれど、後でその方も同じ部位の患者さんだった事がわかり、まずかったかなぁ~_~;
気にされている様子はなかったけれど、反省。

病気の治療には、自分と相性の良い医師と出会う運も必要、そして、差額ベッド代がとても高額な病院もあるらしく、良い病院にかかるにはお金も必要だねって話で笑った¥

みなさん、決して良好な病状ではないはずなのに、明るく元気に自分の病気についての話をされていて、相手ががん患者さんだって事をつい忘れてしまいそうになる。

おそらく、この方々もがん経験のない人達の間では、同じ様には話せていないだろうと思う。

ピアのチカラって、すごいなぁ…と改めて感じたのでした。

今回で10回目、リピーターさんもいるようで、患者同士の出会いの場にもなっている様子。

前の仕事をしていた時、厳しい状況下にある仲間を思い、ある方が言った言葉を思い出した。

「こんな事してたって、結局、患者一人救えていないじゃないか!誰もうちがやった事なんて、認めてはくれてないし、やってたって意味がない。」と。

でも私はそうは思っていなかった。

「医者じゃないから、患者の体は救えないかもしれないけれど、ピアサポートのチカラで、心を救うことはできると思う。もしかしたら、自殺を考えるがん患者の命だって救えているかもしれない。誰に認めてもらえなくても、私はやっている意味はあると思う。」
と、そう言った。

実際サロンに参加してみて、それが確信になった気がした。

私自身は、今エンディングノートを書こうとしている事もあり、本当の所は、みなさんが自分の終末期をどこでどんな風に迎えるか考えた事があるか、そういう所が知りたかったのだけれど、話題には出しにくかったな。



夫が入院していた病院も、こちらの病院も、がん相談支援室ができていたのに感動した。
こういう窓口があると、相談もしやすいだろうから。
資料も色々頂いてきてみた。
photo:01

リレーフォーライフの紹介パンフに、虹が掛かっているのに反応(笑)虹

どうして、遺族である私が、今更こんなことをしているのか?

「がん患者のために」
なんて、大きな事は言わない。

夫がやりたくてもできなかったこと代わりにする事で、夫を救ってあげられなかった事への罪滅ぼしをしようとしているだけなのかもしれない。

そして、れんちゃんや、親兄弟、親戚や友人、身近な人達にお父さんや私と同じ思いをさせたくないから。

でも、そんなちっぽけな愛でも、そんな思いの一人一人が繋がっていけば、いつか大きな愛にかわって、大きな力になっていくと思うから。

そういう意味で、リレー・フォー・ライフやがん患者大集会は貴重な場であると思う。

そして、まだまだそこまでいかないかもしれないけれど、遺族のグリーフケアについてももっと目を向けて欲しいと思う。

私自身は仕事関係で、旦那さんをがんで亡くし、その後、自分もがんになったという方達と話をする機会があり、それがものすごく救いにもなった。

皆さん口を揃えて言うのが、自分がなった時より、家族の立場だった時の方が辛かったと言う。

それなのに現状では相談できる場所がなかなかない様に思う。

やった事はないのだけれど、私の理想のピア相談の形は、チャット占い形式。

全国どこからでも相談できて、相談形式もサロンか個別か選べ、相談相手もがんの種類や治療経験で選べ、しかも24時間対応時計

こんながんのピアサポートの時代が来ると良いなビックリマーク