奇しくも現在のジャンプより回転数の多くなるんジャンプ挑戦を宣言している3選手が、来季の新曲の振付師または曲を発表しています。数日前のニュースも含むので、ご覧になっているだろう、と思いつつ、まとめておきます。4回転/3Aを跳べるのか、

 

紀平ちゃん

振付師のみ決定です。FSは候補があがっているみたいです。

SP:シェイ=リーン

FS トム・ディクソン

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190415-00000037-sanspo-spo

だいぶんちがうかんじのプロがきそうです。SPはリズムダンス系になるのかなあ。社交ダンスもならうということですから、その系統かもしれません。曲発表が楽しみです。

 

FSも冒険してくるのではないかと思います。しかし、焦点はなんといっても4回転がはいるかどうか、またなにをいれてくるかでしょう。ブログ主は女子が4回転ジャンプとぶなら4Sだと思ってますが、紀平ちゃんは4Tも試すといっています。練習で跳んでいる動画が公開されて、話題にはなっていました。着氷していましたが、90度内でなく、URがとられるジャンプでした。ただ脚に筋肉がまたついてきてるのです。もしかして認定されるものをとべるのじゃないか?という気はしないでもないです。かなり特殊なジャンプである3Aほどチェックポイントは多くないはずですし...3Aとはお話にならないほど短い時間の練習で跳んでいる、というのが実情ですよね。もし、紀平ちゃんが4回転を認定されたら、シニア跳びができる女子がはじめて4回転を跳べることになるのでしょう。ここでいうシニア跳びというのは、膝をしっかりつかって強く踏み込んで跳ぶタイプのことです。シニア跳びといっても、女子は体重管理とかいろいろ男子よりややこしいので、保てるかどうかは不確定なところはありますが、ジュニア跳びよりは保てる率が高そう。

 

空中の回転をはやくすることで跳ぶタイプがエテリ組です。ジュニアだから跳べるんだな、というタイプですね。体型変化の後はどうしても女子は回転速度が遅くなるので*、このタイプの跳び方をしているときついと思います。ものすごく厳しい体重管理をやらないと持たせられないのはどんなジャンプでもいっしょですけど、このタイプだと、シニア跳びより一層きびしくやらないといけないでしょう。ザギトワが水もろくにのめないという発言してます。オリンピックシーズンのメドベの疲労骨折も厳しすぎる体重管理の影響が大でしょう。 トゥルシンバエワをみてると、健康問題が発生しないかと、どうもこわいです。19歳ですが、ジュニアの体をしています。健康大丈夫なんですかね。仮に保てても、疲労骨折その他もろもろの問題がでそうです。

 

*女子は体型変化がおこると回転速度が落ちる、というバイオメカニクスの研究があります。批判もいろいろある教授なので少々怪しいかもしれませんが...

https://www.jiji.com/sp/v4?id=201704tripleaxel0003

「浅田が18歳になるまでの1年間の数値を継続的に計測したところ「体が少し横に大きくなったために回転が5%落ちた」

 

エテリ組ジュニア勢は4Lz跳んでますけど、成功率は高くありません。シェルバコワは国際試合とロシア選手権あわせて5試合試して合計6本とびましたが、成功したのはロシア選手権1本だけです。6分の1の確率。トゥルソワは5試合で4Lzを6本試していますが、転倒やURになったのがうち3本です。着氷し認定された3本も、うち2本はオーバーターン、堪えるなどでマイナスがついてます。つまり、クリーンに跳んだのは6本中1本だけです。4Tは成功率が高くなり、12本中、クリーンは5本です。これが来シーズンどうなるか、という問題はあるのです。トゥルソワが割合高い確率で跳ぶとしたら4Tじゃないでしょうか。二人ともエッジ系ジャンプは苦手らしく、トゥルソワは2年前には4S試していましたが、2018-19シーズンは4Sは一本も跳んでませんし、3Sも跳んでいません。シェルバコワも跳んでいません。そして二人とも2018-19シーズンはジュニアの体をしていました。どうでしょうねえ、いつまで跳べるのでしょう。来シーズンはとべるとして、練習動画のように、4Lzの確率があがるのかどうか。場合によってはトゥルソワは4T2本にする選択肢を選ぶこともあるのかも。

 

紀平ちゃんは4Sないしは4Tの確率をどれぐらいあげられるのか、が焦点ですね。3Aは最初にもってこないのでスピード不足でうまくいかないことは今季よりなさそうですし、第一、スピードコントロールそのものがよくなるかもしれません。うまくいけば3Aの確率があがるんじゃないでしょうか。本人もいってましたが、ケガしないで練習つむのが何より大事です。どうかケガしませんよう。

 

坂本さん

やはり振付師のみ決定。

SP:シェイ=リーン

FS: ブノア・リショー

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190416-00000116-dal-spo

今年のSPの曲、いったい誰が決めたの、とずっと思っていました。ぴったり、とコメントした書き込みもTwitterでみましたが、そうなの?私の意見が正しいとしても、シェイ=リーンはあの手の曲を選びそうな気がしないからいいのでないでしょうか。

 

FSはリショーです。いっそSPもリショーでいいとは思うのですが、ちがう振付師を使いたいのでしょう。振付師のほうに、育成計画っぽいものを感じるんですよ。コーチよりよく考えているような気がします。1年目で曲解釈ができてなかったので、2年目でリショーにしては普通のプロを作って、解釈しやすいものにしたというかんじでした。1年目よりはるかに曲解釈の努力はしていたので、最小限の目的は達成したといえるのかもしれません。GPFぐらいから踊りにみえるようになりましたから。は長期育成計画をたてているという考えが正しいなら、今シーズンよりは解釈の必要なものを用意するんじゃないか、あるいは体の難しい使い方のものを振り付けてしごくのじゃないかという気がします。ピアノレッスンは、わかりやすいけど、ポテンシャルの10分の1もだしたのかしら。アメリは3~5ほどだしてたでしょう。でも、できなかったので難度を落としたのじゃないかな。

 

3Aの挑戦を明言しています。がどうも3Aが跳べるイメージがもてず、転倒でまたケガしないか?という心配のほうがでてきます。勢いでジャンプとぶタイプです。紀平ちゃんやリーザのようにコントロールして膝をうまく使って跳ぶのが想像できないのです。みどりさんはあらっぽく力で跳ぶタイプでしたが、筋力の馬力がちがいすぎます。幅はたぶん二人とも同じくらい、でも高さが圧倒的にちがうのです。おそらく20 cm以上ちがいます。アイスコープによると田中刑事君が60とぶようです。高いといっていい数字です。でも、フェンスとの関係でみるかぎり、みどりさんのほうが高く跳んでたように思います。特別高く跳んだときは、フェンス越えたんじゃないか、なんて親と騒いだ時もありました。坂本さんにみどりさん型はできますまいよ。コントロール型もパワー型もたぶんむずかしい。かといって神戸組が全く新しい前代未聞の3A方程式を生み出す可能性はおそろしく低いと思います。でも4S跳んでいるところは想像できます。回転はあやしいだろうし、着地する確率そのものも低そうですが、3Aより跳べそう。鈴木アナもわざわざ4回転の話のときに坂本さんの名前をだしてきているので、4回転のほうが見込みが高いと思っているんじゃないでしょうか。

 

メドベジェワ

FSはSAYURIと早々と発表していましたが、SPまで発表しました。ミューズの「エクソジェネシス:交響曲第3番」 インスタでこの曲にあわせてすべる動画と一緒に発表していますが、ジャンプはとんでないのですが、この動画がなかなかいいのです。楽しみです。振付師はだれになるのでしょう。SPミーシャ、FSデイヴィッドで継続かな。この曲とミーシャは簡単に結びつきます。

https://www.instagram.com/p/BwV6KIABoy4/

 

4Sと4Tの挑戦を明言しています。4Tは跳べそうな気がしませんが、4Sはもしかして?と思ってます。というのがきれいな3S跳ぶからです。2年ほど前にタラソワが3Sをほめて、4回転できるのじゃないか、と解説でいっていました。今、該当する試合解説のリンクをはれないのですが...メドベがサルコー得意なのは、今季、3S+3Loなどとんでたことでもわかりますよね。3Fコンボあたりがどっこいしょ感がかなりありましたが、相対的には前よりいいジャンプとんでいると思います。そして前になかったスピードがつきつつあります。エテリ組のときは跳べなかった4Loが跳べるかも...ジュニア上がりの選手をかるくひねるロシア女子がいてほしいという願望があるから、こう書いているのは自覚しています。でも、この願望を実現してほしいもの。できそうな気がするのはメドベかリーザなんですよ。で、SSが?のリーザよりはメドベのほうが可能性あるかなと。ザギトワは食事の話をきいていると、大丈夫か?という懸念のほうがどんどん高まるので...