数唱とは、数を数えることです。3歳児検診でもいくつまで数えらえるかで、成長を確認する先生もおられるみたいですが、数が数えられることと数を理解していることは別の話です。
とはいっても、数唱自体が1種類ではないので、ちょっと大変です。
1.空で数字を数える。お風呂に入っている時によくやります。
2.数字の一覧表を見ながら数える。
3.歩きながら歩数を数える。
4.階段の上り下りの時に数える。
5.積木を数える。
6.お菓子を数える。
と様々です。実は、下に行くほど数字に意味が出てきます。
6は子どもにとっても切実な問題だったりします。
つまり、1~4までの数唱の最大の問題は、数え間違えても、全く問題が無いことです。とうのも、必要だから数えているのではなく、何かのついでに数えているに過ぎず、数そのものには意味がないからです。
数そのものに意味がないということは、ただ歌っているのと同じなので、数えらえるけど、全くわかってないということになります。
わかってなくてもとりあえず覚えさせれば、後から意味がついてくるとお考えのお母さんも少なくないと思います。
しかし、現実はそんなに甘いものではなく、何時まで経っても数の意味が分からない子どもがいるのをご存知ですか?
面白いのは、数の意味が分からなくても、計算は出来るようになることです。ただ、数の意味が分からない限り、文章問題や応用問題は、一切できません。
大抵の子どもは、全くわからないままに育つことは、極めて少ないと思います。しかし、だからといって、完全に理解しているわけではありませんから、結局、単位の問題や応用問題が出てきたときに躓いてしまうのです。
算数を得意にさせようと頑張った結果、算数が苦手になるという不幸な結果になってしまうのです。
ではどうやって、数を認識させればいいのでしょう。
数の認識は、必然性から生まれるケースが少なくありません。
あるお母さんは、どんなに小さなビスケットも小さく分けて、3個とか4個という感じで、欲しい数を言わせてから渡していたそうです。
みかんで勉強していた親御さんもいました。
形に拘らなくても、身近なものを使て、学習をさせることが大切だと思います。
また、これは幾つ?と聞く行為は、余り、いい成果を上げないことがあります。ですから、家でする場合は、先ほどのお菓子の延長になるのですが、いくつ欲しいと聞いてから渡すようにされていたようです。
自発的に数字を言うことは、かなり大切なことで、聞かれて答えることばかりしていると、へそを曲げて答えてくれなったりします。
何事も、自分から言い出すように仕向ける方がいいのではないでしょうか?
おやつが欲しいときには、何個欲しいかも言わせる方法も決して悪い方法ではないですよね。一度ためしてみては如何でしょうか?