我が家の長男・次男もようやく「ハリー・ポッター」を読む年齢になってきました。
といっても、8歳の次男には原書を読むのは少し難しいので、オーディオブックを紹介したところ、兄弟ふたりとも別々のデバイスで聴き始め、ナレーターの語り口にすっかりひきこまれてしまったようです。
私もサンディエゴ時代にハリーポッター全7巻を同じナレーターのオーディオブックで聴いたので、子どもたちともその面白さをわかちあえることはとても嬉しいです。
ハリー・ポッターほどのベストセラーであればもちろん何か国語にも翻訳されているので、日本語でも読むことができますが、世界には数多くの優れた作品がまだまだあります。
大衆に売れる見込みがないために、翻訳されずに、日本語読者には知られずに終わる本がたくさんあるのです。
この状況をなんとか変えたいと、クラウドファンディングで制作費の一部を賄うことで、いままで通常の出版社からは刊行が適わなかったような、大部数は刷れなくても価値がある本、面白い本、必要とされている本を翻訳出版していくという趣旨で、サウザンブックスというプロジェクトが立ち上がりました。
今回ご紹介するのは、クラウドファンディングの期限があと2週間ほどに迫ったこちらの作品。
"When Someone in the Family Drinks Too Much"というタイトルのこの本は、アルコール中毒症の親を持つ家族のための絵本です。
紹介ページから一部転載します。
酔っている親に心ないことを言われ続ける子どもたちは、自分は愛されていないのではないか、邪魔な存在なのではないか、自分が悪いのではないかと苦しみます。しかし、アルコール依存症を患う親のほうもまた、子どもに愛していると本来の気持ちを上手く伝えられず、通常のふるまいができなくなり悩んでいる——そんな現状をこの本は教えてくれます。
日本でも、アルコール依存症の患者やその予備軍は300万人近くにもなるそうです。この本が日本語に翻訳されることで、アルコール依存症の人をもつ家族が少しでも精神面での安らぎを得られたり、依存症から脱するためのサポートを得やすくなったりするといいなと思います。
ご興味のあるかたは是非、こちらのページをチェックしてみてください。また情報拡散にご協力いただけると幸いです!