軍勤務の夫に置いていかれてしまう"Abandoned wife"という現象 | 「成功する国際結婚の秘訣」ブログ

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全米ベストセラーの翻訳書「異性の心を上手に透視する方法」の翻訳者&「国際結婚一年生」著者、パートナーシップ専門コーチ・塚越悦子のブログ

アメリカ軍勤務の配偶者との国際結婚は、普通の結婚よりもさらにハードルが高いというのは私の著書「国際結婚一年生」にも書いたとおりです。

先日、横須賀基地のカウンセラーの方にお話を伺ったところ、「だんなさんだけが先に次の勤務地に行き、後から来るはずの奥さんに『あなたは来なくてよい』と言ったり、連絡がとれなくなったりする」というケースが決して少なくない数であるそうなのです。

なぜだんなさんと同じタイミングで赴任しないのか?と言えば、例えば日本に勤務のあとアメリカに戻るような場合には、グリーンカードの申請などで時間がかかることもあるからです。

また、先に自分だけ行き、後から配偶者や子どもが来る場合には、それなりのアレンジをしておく必要があるのですが、最初から自分が行ったあとに配偶者を呼び寄せる意思がないためにそれをしていなかったりする人もいるそうです。

こうして置いていかれてしまった妻のことを"Abandoned Wife"というそうです。

カウンセラーの方とお話をした後で夫とランチに行き、この話をしたところ「とても無責任な話だ」と憤慨していました。

そういう人が少なからずいることが、アメリカ人や軍人に対してとてもネガティブな印象を与えることは間違いないのも残念だ、とも。

これは軍勤務の相手だけに限らないのですが、結婚することになる相手とどこで出会ったにしても、やはり結婚する前には相手の家族や友人に会っておくのは大切なことだと思います。

万が一、パートナーと連絡がとれなくなったときに、彼に連絡がとれそうな家族や友人が思い当たらないという人もいるからです。

こうした最悪のケースではないにしても、災害などの緊急時に必要なコネクションですよね。

夫婦仲がうまくいかなくなる要因はいろいろあるにしても、こうして別れる意思を面と向かって話すこともせずにただいなくなる人は本当に不誠実だし、怒りを感じます。

それと同時に、結婚して相手のことを知っていると思っていても、本当に相手を理解するなんていうことはやはり不可能に近いのかなという気がします。

ミリタリーのカップルだけでなく、全ての結婚するカップルに、結婚前のセミナーを受けてもらえる世の中にならないかな・・・と日々、妄想しています。