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現在執筆中の国際結婚の本の中に、離婚についての章があります。
離婚についての考え方にも文化の違いがあるなあと感じます。
日本の法律では「両方が離婚に合意しないと離婚はできない」のに対して、アメリカの多くの州の法律では「両方が結婚を継続する意思がないと、結婚は続けられない」という考え方をとっています。
”No-Fault Divorce” という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、破綻主義と訳されるこの言葉の意味は、「離婚の意思決定権を、離婚したい配偶者に与えるもの」 ということです。
簡単に言うと、片方が離婚したいと言えば理由のいかんに関わらず離婚を認めるというもので、カリフォルニア州をはじめ、アメリカの多くの州ではこの考え方をとっています。
この法律の州に住んでいるカップルは、自分に落ち度がなくてもパートナーから突然「離婚だ」と言われることも有り得るわけです。たとえ相手の浮気が原因でも、です。
これから結婚を考えている人にとっては「縁起でもない」話かもしれませんが、離婚率が５０％を超える結婚というギャンブル。いざというときにどのような展開になるのか、知っておいて損はないと思います。