サマンサは、下垂体が大きくなって出血していたと知りました。
最近は脳ドッグを受ける人も増え、10人に1人くらいは同様の症状がみえるようです。しかし、問題はないので何も知らずに一生を終える人が普通です。
病気そのものが珍しい現象で、10万人に1~3人と言われています。
その珍しい手術ができる病院は限られていたと知りました。都内でも2つの病院でしか同様の手術を受けることが出来なかったのです。
さらに、私のオペをした脳外科医は、下垂体手術の実績と技術がナンバーワンであると知りました。
ここに到達するまでに、さまざまな偶然が重なりました。
サマンサが急患で運ばれた最初の病院での入院を選ばず帰宅したこと。
知人のXドクターのいる病院に入院できたことは、間違っていなかったのです。
つづく