空海『般若心経秘鍵』(その2) №3144今年は、寅年です。 十干十二支で「壬寅(みずのえとら)」。厳しい冬であるほど、芽吹きの春は生命力に溢れ華々しい年であるとされます。 さらに、寅は毘沙門天の使いといわれ、仏法を守護し、鎮護国家を司り、無病息災で財福を招くご加護に授かります。 さて、空海の著書『般若心経秘鍵』は、『般若心経』の注釈書として我が国初の仏教書です。 そのなかに「唯禅那正思惟(ただぜんなしょうしゆい)のみあってす」とあります。 つづく