肩が重いと感じたあの日です。自殺の名所でもある観光地を訪ねていました。
私は幽霊に片思いされ、つきまとわれていたのです。幽霊が肩にぶらさがっていたのです。
それは中学生の頃でした。
自転車に乗って走っていると、右前方の木の下に立つ老婆が気になりました。白い浴衣を着ています。季節は冬で、私は防寒着でした。子どもの私でも、何かが変だと思いました。
やはり幽霊だったようです。
今回、旅行で出会った幽霊は、私が東京へ帰ってしまうのを拒んだのです。
チケットを隠した理由です。
今までにも突然、肩が重くなることがあります。
時折、幽霊がおぶさるようですから・・・。