改築にともない庭に植えられた大きな木を伐採することになりました。
むやみに樹木を切ってはいけない、と教わりました。
慎重に対応しないと災いを招くといわれるものです。
すでに幹は腐っていました。
見慣れた庭の景色です。
なぜ腐ってしまったのか奇怪です。他の草木は元気だからです。
故事来歴とはいえ、伐採して問題ないでしょうか。
伝統を受け継ぐ彼らの家には多くの出入り客がありました。
庭に記念植樹する過去がみえました。
さまざまな人の思いが木に宿っていました。
しかし、家に暮らす者たちはその由来を忘れ、無念な木は枯れてしまったのです。
森羅万象に霊や神は宿ります。
古参を思い、これからは代々受け継がれる伝統と庭のある家を大切にしていきたいと思います。