私さえ我慢すればよいと思って生きてきました。
生き方で運勢が変わるとは、知らなかったからです。
妹の私は、兄姉に譲ることで何事も上手くいくと考えていました。
両親から新しいものを買ってもらえるのは姉で、私には姉のおさがりが当たり前でした。テレビで好きなチャンネルを選ぶのも兄や姉で、私はいつも我慢していればよかったのです。
最近、それを思い出すと嫌な気持ちになります。兄や姉に順番を譲ってあげた私は不満を抱いていたのです。
サマンサと出会って、当たり前だと思っていた感情が不自然なことだと知りました。
我慢していた私は偉いのではなく、本音を知るのが怖かっただけです。
私が不満に感じていたのは、兄や姉ではありません。
兄姉に対応している自分への不満だったのです。
そんな私を褒めてあげられるのは自分しかいません。兄や姉を大切にできる良い妹だったのですから・・・。