死者と白い三角巾(その1) №2083 | 霊能者サマンサの霊体験<明松庵>

霊能者サマンサの霊体験<明松庵>

明松庵は、ヒルトン東京(新宿)B1Fにあります。世界の霊能者サマンサ(僧侶:明松)が在籍するお店です。
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祖父が遺体となって自宅へ運ばれてくる日のことでした。

 

大人たちが部屋の片付けに追われていると、幼かった私の腕をつかむ者がいました。強い力で私は引きずられ、居間のテーブルの辺りで転がされました。

「何をしているの」と叱られたようです。どんな風に説明してよいのか分かりませんでした。

 

その晩、お風呂に入ろうと脱衣所にいると窓の外に人影がみえました。怖くなって母を呼びましたが、母には何もみえなかったようです。

再び一人になると、また人影がありました。

頭のハゲた祖父が上半身だけの姿で、私をじっとみています。

額に白い三角巾があり、亡くなった祖父だと思いました。

 

怖がる私の話を聞いて、父は外へ出て様子をうかがいに行ったようでした。母は風呂場の窓の外で、私が入浴を終えるまで待っていてくれました。

 

葬儀のために自宅に集まった他の大人たちは、誰も私の話を信じてくれませんでした。

伯母はバカげた話をする悪い子と言わんばかりに、私をさげすむような目でみていました。

つづく。