交差点の向こうに血を流した男が立っているのが視えました。洋服もボロボロですが、誰も気付いていないようなので自分だけに見えていると思いました。
すれ違いざま男に、「見えているの?」と声をかけられたというX君。
時折、誰もいないのに階段をのぼる音や人の気配がするので、幽霊の視えるX君に聞いてみました。
すると、「ここには3人の人が住んでいるよ」と教えてくれました。
女の人と男の人、もう一人は首から上だけの人だと言います。
美容院を経営する彼女は半信半疑でしたが、ある日おかしな話をするお客さんがいました。
お店のウインドーにマネキンを飾っているんだね、と言います。カットの練習をするマネキンの頭のことのようです。
そんなもの窓に飾るはずありません。
彼女は、思いました。
お客さんは、X君が話していた首から上だけの人を見てしまったのか、と・・・(怖)!