友人が足の骨を折り入院したという。
お見舞いに行きたい、と彼は言い出しました。
幸い彼の居るところから病院は近いようでした。
自分も入院しているというのに、ベッドを抜け出してまでお見舞いに行きたいとは。
その後、退院し体力作りに励んでいたXさん。
ゴルフのコンペをひかえているので、それまでに一緒にラウンドして欲しいといいます。
メンバーコースであるゴルフ場へ出かけると、休憩所がある度に立ち寄ります。売店の顔見知りスタッフに声をかけるためです。
それから、数か月。
思い通り、知人達とゴルフコンペの旅に参加。
無事、羽田空港へ着いたと嬉しそうに電話がありました。
その夜、帰宅しゆっくり休んだXさん。
そのまま目を覚ますことはありませんでした。
死の直前まで、お世話になった人達へお別れの挨拶をしているようでした・・・。