亡くなった夫の心臓は、ドナーとして少年に移植されました。その少年に初めて会うことができました。
少年は術後、以前と違う嗜好になったといいます。
肉食が好きになり、音楽の趣味も変わったという興味深いものでした。
彼女は、少年の胸に触らせてもらいました。
すると、彼は「コパセティック」と言ったのです。
英語も分からない彼が知るはずのない言葉です。
心臓に記憶が宿っているとでもいうのでしょうか・・・。
それは、夫婦で仲直りする時の合言葉でした。
亡くなる直前に言い争いをしてしまった妻へ、亡き夫は仲直りの挨拶をしてみせたのです。
残された妻にしか理解できない、亡き夫からのメッセージでした。