苦しいことを乗り越え、辛さを我慢してこそ人は強くなる。彼は、そう信じて疑いませんでした。
臨機応変に対応する人を「調子の良い人間」と見なし、困難に正面から立ち向かうことこそが、人間の成長につながると考えていたのです。
その考えは、決して間違いではありません。忍耐や努力が、人を育てる場面は確かにあります。
けれど、同じように困難に向き合っていても、満足感ややりがいを感じる人と、ただ苦しさだけが残る人がいるとしたら。その違いは、どこにあるのでしょうか。
サマンサが視るのは、「目的」や「目標」を持っているかどうか、という点です。
目標がある人は、たとえ小さくても前進を感じたとき、心が満たされます。
その満足感が、やりがいとなり、次の一歩を踏み出す力になります。
反対に、行き先の見えない努力は、心と魂を疲弊させてしまいます。
頑張っているはずなのに、なぜか報われないと感じてしまうのです。
あなたの人生が、ただ耐えるだけのものにならないために。
魂が納得できる、大きな目標や夢を、一度、静かに描いてみてください。
夢は、遠くに掲げる灯りです。
その灯りがあるからこそ、人は暗闇の中でも、歩み続けることができるのですから・・・。