1755年オーストリアのハプスブルク家に生まれたマリー・アントワネットは、フランス国王ルイ16世の王妃となり、華やかな宮廷文化の中心にいました。ドレスや髪型、宝飾品など。彼女が選んだものは、当時の流行そのものになっていきました。
しかし、その華やかな人生はフランス革命によって大きく変わります。最後には断頭台へ送られ、1793年38歳でその生涯を閉じました。
そんな彼女には、よく知られている不思議な話があります。
革命による逃亡の失敗後、髪が一夜にして白くなったという話です。実際には、処刑の前夜に白くなったという説だけではなく、1791年のヴァレンヌ逃亡事件から戻った後だったという記録もあるようです。科学的には、髪そのものが一晩で突然すべて白くなることには疑問が呈されています。興味深いのは、人は極限の恐怖や苦しみを経験するとき、身体にまでその影響が現れることがあるということ。
そして、もう一つ。サマンサはマリー・アントワネットに、少し不思議な縁を感じています。私自身の魂の記憶を辿ると、彼女の時代につながります。
「マリー・アントワネットがそのまま現在の私になった」という単純な話でありません。
魂というものは、一つの人生だけで完結するものではありません。
人間の肉体は生まれて、成長し、老い、最後には死を迎えます。しかし、魂はその経験を携えながら次の人生へ進んでいくのです。
人は誰でも、過去生と現在の自分に似た感覚が残っていることがあります。サマンサの場合なら、宝石やゴールド、美しいものへのこだわりです。そして、死というものに対する感覚です。
華やかなものを好みながらも、死を必要以上に恐れません。そんな部分にサマンサは前世を思い、不思議なつながりを感じるのです。
つづく


