櫻葉ではなく、相櫻です(>_<)

BL的表現あり。これは素人自己満足のために書く妄想小説です!!実際のものとは一切関係がありません汗。

大丈夫な方のみ、前へお進みくださいm(_ _)m










初めましての方はこちらへ



一回書いて完成して、間違って消しちゃったものをやり直すのがこんな大変だとは思わなかったです…(ノ_・、)





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花びらがいっぱい落ちて、ピンク色になった階段をどんどん下りていく。



そこには武道館とはまた別の板張りの道場。

ここが、弓道場……


扉は開けられていたから、扉の陰に隠れて中を覗いてみた。



建物の中だけど、入って左側には大きな庭みたいな場所があって、屋根はない。

その奥の壁には、小さな何か円形の的みたいなものが……



ビュッ……ターン



何かがその的に刺さった。


もう少し中を覗いてみれば、ゲームの世界でしか見た事ない矢がその的に刺さってる。

しかもよくよく見たら何本も。ちょうどど真ん中ぐらい。


ここから見たらあんなに小さな的なのに。




陰に隠れたままだとそのすごいことをしている人が、よく見えなくて、こっそり入り口から、身を乗り出した。


「…….!」


まず、見えたのはその人の背中。


白い足袋と紺色の袴。

上に着ている白い着物の左側の袖を脱いでいて、どこか撫でてる肩からくっきりと、天使の羽みたいな肩甲骨が浮かんでる。

華奢だけど、色白で綺麗な背中。


左手にはその人自身の身長よりずっと長い弓。

これも初めて見た。

手袋をした右手には、矢が一本。


こっちにはその凛とした背中しか見えなくて、表情は見えない。

どんな顔をして、矢を射るんだろう?

何だか……緊張する。

その人の足から床を通じて、オレの方へビリビリ伝わってくるみたい。


ごくんと唾を飲み込んだ。


しんとした空間。

音も立てずに足踏みして足を開く。

左手に握った弓を、もう一度握り直した手。

フーッと息を吐く音とわずかに服同士が擦れる音。


「………」


右手の矢を弓に引っ掻けて、的の方へと移される視線。

そのままゆっくりと両手をあげて、弦が引かれる。

オレの手に汗が滲んだ。

時が止まったかのような、沈黙。




ビュッ……ターン



次の瞬間には矢が真っ直ぐ飛んで、さっきの矢よりももっとど真ん中に命中した。


目の前の光景に、もうなんか感動しちゃってて。


「すご…」


思わず声に出して、その人がこっちに振り返った。


「!!」


一瞬見えたその人の目が、驚きで丸くなって。


「あ、」


ヤバい、怒られる。そう思ったその時……また奇跡みたいな光景を目にした。


「うわっ…」


強い風が、たくさんの花びらと一緒に吹き込んだ板の間。

上の武道館の周りに咲いてた桜だろうか。

それはさっきオレにも降ってきた、桜吹雪。


まるで絵みたいな風景。


その人の周りだけ、スポットライトを当ててるみたいに日の光が差し込んでた。


「………っ」


たくさんの桜の花びら。

まるでお花を目掛けて、飛んできた蝶々みたいに、その人の綺麗な黒い髪に、何枚かくっついたんだ。


「あー……」


頭を振ってその花びらを払おうとして、どうもうまくいかなくて。

その人がふと、前髪をかき上げて空を仰いだ。


「……!?」


しょうがないなぁ……って声がこっちまで聞こえるみたいに。

その色白の頬を緩ませて、ふわりと笑った。

 

それは……あんまりにも綺麗で。

いっぱいに膨らんだ蕾が、花びらを広げて一気に咲いたような……




「……!」


オレはただ立ち尽くすしか、出来なくて。

花そのものみたいなその人が、ふとオレの方を見た。


「……」

「……」



胸にコトンと、落ちる何か。

オレは、初めて男の人に見惚れてしまった。





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この話のプロローグ部分はこれでした。


これを文章化するのに、めちゃめちゃ時間かかった…えーん


しかも、矢が的に当たる音が、言語化すると非常にちゃっちくてショボーン

YouTubeで何回聞いても、いいのが浮かばず。私の語彙力は限界に…ガーン



…明日のドキュメンタリーを見たらもしかしたら書けなくなるかも、と勝手に思って。何とか年内に、二人を出会わすことが出来て良かったと勝手に思っています…m(_ _)m


別に求められてもないけど笑、このあとも何個か投稿したいと思いますてへぺろ