櫻葉ではなく、相櫻です(>_<)

BL的表現あり。これは素人自己満足のために書く妄想小説です!!実際のものとは一切関係がありません汗。

大丈夫な方のみ、前へお進みくださいm(_ _)m












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前回のはこちら



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広い校舎内。とにかく一目散に走った。


カズくんの言ったとおり、ホントにあれから真っ直ぐしか走ってない。


きれいな日本庭園もそっちのけで、バカみたいにトイレへ一直線。

そしたら、武道館を通りすぎてすぐ、あった。


「あったぁ~……」


マジで泣きそうになった。

ホントにオレの膀胱、よく耐えてくれた。

自分のそれに感謝したの、生まれて初めてだよ、全く。

とにかくさっさと済ませて、トイレから出た。


「はぁ~……」


我慢を重ねた後の開放感に、しばらくボーッとしたけど、ふと我に返る。

地図では何とも思わなかったけど、講堂からは大分離れてしまったみたいだ。

さっきの騒がしい空気からは分かんないぐらい、静かだったから。


ホントは焦らないといけないとこなんだけど。


「でかいなぁ……」


トイレから出てすぐ隣の武道館の大きさにビックリした。

2階建てのいかにもな和風の建物。周りは校門と校舎の間にあるアプローチみたいにたくさんの桜が満開で、とてもきれい。


そう言えばここって1階が練習場で、2階は合宿所になってるって、聞いたような……。




ホントにこの学校、校舎以外にもこんなバカでかい施設があるんだからスゴい。



オレはあんまりよく分かってないけど、体育学科は色んなスポーツのコースがあって、柔道とか空手とか、そうゆう系のコースはここが練習場所なんだと思う。


それにここの日本庭園は確か、普通科の園芸専攻の人が練習がてら手入れしてるんだって。

綺麗なお庭は正直プロがやったみたいに思う。


カズくんが行く料理専攻も専門的なことが学べるって聞いたし。

夢をもってる人にとったら、公立なのに色んな設備があるこの学校はとってもいいところ。



それに比べて、オレ。


「……オレ、何しに来たんだろ」


時々、ため息つきたくなっちゃう。

もう振り返らないって決めたのに。

ウジウジ考えちゃうのは悪いクセ。

頭をブンブン振った。


「カズくんが待ってるし、戻らなくちゃ……」


思わず声に出した。その瞬間だった。




「うわぁー…」


強く風が吹いて、桜の枝が大きく揺れる。

思わず声が出た。


武道館の周りをクルっと囲む満開の桜が、一斉に揺れて、花びらがいっぱい降ってきた。

まるで、たくさんの桜の花びらに包まれてるみたいに辺りの地面がピンク色になっていく。



あれ?


さっきは全然気づかなかったのに。

トイレと反対側の武道館の隣。

桜吹雪のその先に、ちょっとした脇道があるのに気づいた。


「………」


そんなことしてる場合じゃないのに。

なんでか気になったその脇道。

さっきはトイレに焦りすぎてて、気にも止めなかったけど。

オレ、気になると止まれない。


ヒラヒラ舞う花びらも、まるで『おいで』って言ってるみたいで。



桜のトンネルが、続く脇道に足を踏み入れると、数歩もいかないうちに、石の階段が現れる。

傍の案内表示には『弓道場はこちら』って書いてある。


「弓道って弓矢を使う競技だっけ……」


名前は何となく知ってるけど、どんなものかは全然知らない。

というか普段は気にならないと思う。


「あ……」


また目の前で1枚の花びらがひらひら舞って、階段の下に向かって落ちた。



オレは誘われるままに、その階段を降りて行った。





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リンクの貼り付け方を知りましたびっくり

今日はもう一気に書いちゃいます!



翔くんとの馴れ初め、もう引っ張りすぎだし苦笑アセアセ