阿息観 | 「明海和尚のソマチット大楽護摩」

「明海和尚のソマチット大楽護摩」

ソマチット大楽護摩は、古代ソマチットを敷き詰めた護摩壇
で毎朝4時から2時間かけ護摩を焚きカルマ浄化、種々護摩祈願を行なっている。

『阿字観』は、

3STEPで進む。

 

第1STEPは、

『阿息観』

阿字観の基礎であり極意ともなる

 

吐く息、吸う息に、ひたすら命の本源である

阿の声を唱えて

天地と呼吸を通わせ、

阿の声と一つになって

宇宙の大生命を

感得する瞑想法

 

1、調身(坐法)

 

 ・半跏座か結跏趺坐で座る。

 

 ・手は法界定印を結ぶ。

 

 ・身体を前後・左右にゆすり重心を安定させる。

 

 ・身体をリラックスさせ、丹田に意識を寄せる。

 

 ・目は、半眼にして、鼻筋の斜め下に視線を落とす。

 

2、調息(調氣・浄化呼吸法)

 

 ・下腹を引っ込め、胸に溜まっているモヤモヤとした不浄の氣

  を口を軽く開いてゆっくりと吐く。(出息)

 

 ・遠くの方から清らかな霊氣が白い霧のようになって鼻から入

  ってくる。(入息)

 

 ・鼻から入った霊氣は喉を通り、腹部を次第に満たしてから、

  胸にまで至る。息を少しの間とめる。

 

 ・下腹部に溜まっている不浄の氣を絞り出すように軽く開けた

  口よりゆるゆると吐き、その息は遠くに去っていく。

  腹、胸の空氣を出し切ったら息を少しの間とめる。

 

 ・前よりも遠くの方から清らかな霊氣が鼻から入る。

 

 ・鼻から入った霊氣は喉を通り、腹部を次第に満たしてから、

  胸にまで至る。息を少しの間とめる。

 

 ・3回目の出息は、全身の細胞の不浄の氣を絞り出す。

 

 ・入息は全身の毛孔から霊氣を全身の細胞に吸収していくと観

  じる。

 

3、正観(自心の本不生を観じる)

 

 ・口を軽く開いて、天地宇宙の本源のアの音が、

  地底から丹田を通り、胸、喉、口へと振動を起こしながら

  アの音となり、ゆっくりと遠くに向かう。

 

 ・半眼のままアの声の行方を観じ続ける。

 

 ・アの音が途切れた所から無音のアとなる。

 

 ・目には見えない本不生、大空位の世界へ向かう。

 

 ・再び、天地宇宙の源である大日如来の霊氣が地底から入り 

  丹田を通り、胸、喉、口へと振動を起こしながら

  アの音となり、ゆっくりと遠くに向かう。

 

 ・次第にアの声を小さくしていく。

 

 ・無音のアに、天地宇宙の本源、即ち自心の本不生を体得す

  る。

  

 

4、出定

 

 ・そのままの姿勢で、口は閉じたまま鼻でゆっくりと深く三度

  呼吸する。法界定印を解いて自分に向けた両手のひらを

  頭上にかざし、息を吸いながら頭・顔・胸・腹・腰へと

  身体に触れないように撫で下ろし、上体はそのままで膝

  前方へ脚を摩りながら手を伸ばし、息を吐き切る。

 

 ・この作法を3回ほど繰り返して、ゆっくりと目を少しずつ

  開く。深い定に入った時ほど時間をかける。

 

5、出堂

 

 ・生きとし生けるものに慈悲の心を抱いて、坐したまま合掌

  し、一礼して出堂する。

 

 

初めての方には聞き慣れない言葉が多数ありますね。

 

次回は私が体得した範囲で語義を説明していきます。

 

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