アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ -5ページ目

アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

ニューヨークで泊まる宿をどうするか・・
結局何も決まらず、旅行当日の朝になっても決まらなかった。

急いで利用したのが、Airbnb (エアービーアンドビー) 
https://www.airbnb.jp  という、
泊まりたい人と個人で部屋を貸したい人のマッチングサイト。

実は 『Strategic Management (戦略的経営)』 の最後の授業で、
この企業のビジネスモデルについてプレゼンをしたグループがあり、
ずーっと気になっていたのだ。

Airbnb は2008年に創業したばかり。
プレゼンしたグループが
「このサイトを知ってる人?」 と聞いた時クラスのほとんどが手を挙げたけど、
「5年前に知ってた人?」 と聞いたら、誰も手を挙げなかった。
つまり、この5年で急激に知名度が上がっているのだ!

安く旅行したい人と、余った部屋を貸したい人のマッチング・・
いったいどういう仕組みなのかと、
この機会に自分で試してみることにしたキラキラ

一番心配なのが安全面
泊まる方も泊める方も心配だと思うんだけど、どうやってクリアしてるんだろうか?

出発当日の朝晴れ、時間が無いので早速アカウントを作ることに・・

すると、パスポートなどのIDをアップロードしなければならなかった。
さらに予約するとき、150ドルお金 のクレジットカードの事前照会を必要とした。
宿泊後2日間、オーナーから問題が報告されたら
150ドルは引き落とされてしまうけど、
問題が無ければ150ドル払わなくていいっていう仕組み。

ふ~む、なるほど・・ひらめき電球 これで部屋を貸す方は安心できるのか。

宿を探すときは、泊まった人のレビューが載っているので
それを見れば大丈夫そうだった。
結局、ブルックリンというところで1泊35ドルで予約した。
出発の数時間前のことであるガーン

予約確定の返事が来たのは、ちょうどバスターミナルに着いたとき。
なんで私はこういつもギリギリなんだ o(> < )o

ニューヨークに着いてドキドキして宿に向かうと・・あれ、意外といい感じ?

Airbnb、ニューヨーク

中に入ると、受付の人もちゃんといるし
共有スペースのリビングルームやキッチンはとってもキレイキラキラ

Airbnb、ニューヨーク

離れの建物に案内されると・・・・あ~なるほどね。
手作りっぽい小屋にベッドが30個くらい詰め込まれてる。
オーナーが余った建物を改築して、宿っぽくしたって感じがする。

Airbnb、ニューヨーク

私はその奥の部屋で、ベッドが4つあるところに泊まった。
4畳くらいしかなく、そこに4人はやっぱりちょっと狭かったな・・しょうがないけど。
泊まった人は男2女2だった・・けど一切危険は無し。

Airbnb、ニューヨーク

今や190カ国で実績があり、急成長しているこのAirbnb
利益は、泊まる人と貸す人両方から1泊ごとに手数料をもらっているらしい。

私みたいに事前準備が苦手で少しでも安くしたい人には
すごく融通がきいて便利だと思ったキラキラ
1軒やの個室や、アパート、テント、城(!?)とか
色々扱っているみたいなので、旅行するときチェックしてみてもいいかもひらめき電球

・・これ日本でも流行るかなぁ?
とにかく安全面と利用する人の質が大事だよね。
アイディアは面白いし、すでに日本語バージョンのサイトもできてるし、
もしかしたら大学生とか若い人中心にこれから流行るかも?得意げ


※競合で似たようなサービスをしているサイト
Couch Surfing (カウチサーフィン)というところもあります☆
https://www.couchsurfing.org/
11連休中に、ニューヨークへ行くことにした。
ニューヨークへは、ボストンからバスで4時間半バス

ニューヨーク、留学  ボストンのバス発着ターミナル

どうしてわざわざニューヨークか・・
それは浪人時代にできた友人に会いにいくため。

彼女は私より1年先にコロンビア大学に留学していて、
あと2ヶ月で卒業してしまう・・
その前にどうしても会っておきたかったのだ。

彼女とはTOEFLの予備校、アゴスジャパン http://www.agos.co.jp/  で
少人数のクラスが一緒で仲良くなった。
彼女から 「コロンビア大学に受かった!」 と
連絡をもらったのは、もう2年も前のこと。

あの頃私は、留学をほぼあきらめかけていた。
だけど彼女は毎日終電まで働きながら、
コロンビア大学を含めトップ校7校にことごとく合格したのだ目

身近な人が合格したことで 「私にもできるかもしれない」 と思わせてくれた。
浪人中親身にたくさんアドバイスをくれて、
エッセイや履歴書など応募書類まで見せてくれて・・
彼女がいなかったらきっと合格できなかった。

だからどうしても、このアメリカで直接お礼が言いたかったし、
もう1度刺激を受けたかったのだ。

コロンビア大学、留学  着いた、ニューヨーク☆

2年ぶりの再会を果たし、ランチ後コロンビア大学を案内してもらう。
コロンビア大学はニューヨークの中心地の街中にあった。

コロンビア大学、留学

門を抜けると並木道が。

コロンビア大学、留学

並木道を抜けると・・壮大な中央広場
ここ、テレビで観たことある!
広場にある、神殿みたいな建物はメイン図書館 (Low Memorial Library) なんだって。

コロンビア大学、留学  コロンビア大学、留学

Uris Hall (ビジネススクール)
コロンビア大学のMBAかなり有名!

コロンビア大学、留学

Northwest Corner Building (NWC)

科学・生物学部などの教室や研究室が入ってるビル。

コロンビア大学、留学

International Affairs Building- School of International and Public Affairs (SIPA)

彼女はここでPublic Policy (公共政策) を勉強しているので、
中も案内してもらった。

コロンビア大学、留学

携帯の充電が切れてしまったので、
急遽コロンビア大学のにお邪魔することに。。

コロンビア大学、留学

しかし彼女の話を聞くと・・本当にすごいショック!
休み中にアジアやヨーロッパでインターンはするわ、
結婚式はするわ、海外旅行はするわ、
日本旅行を企画してコロンビア大学生を連れていくわ、
遊びにきた家族とたくさんの友達にニューヨークを案内して。。

比べちゃいけないって分かってるけど、
冬休み2回しか外出していない私と比べると、何このキャパと行動力の差・・ガーン

私がぐだぐだ考えてやっと1歩踏み出したときに、
彼女はもう10歩も先へ進んでしまってる感じ。

ただただすごいなーって。
私はもらってばっかりで何も与えてない気がするけど、
別れ際に 「会えてよかった」 と言ってもらえたのが救いだった。

さて、ニューヨークの予定はこれだけ。
何も調べてきてないけど、残り2日、どこに行こうかしら(汗)
課題・課題・課題ですっかりキャパオーバーの1ヶ月しょぼん
3月に入ってからのスケジュールがハンパない。

数えてみると、ここ1ヶ月でグループエッセイ含めて
合計60ページ近くの課題が出ていたのだ叫び
そのうち自分が書いたものは30ページ近く

それに加えて、グループプレゼン2回、個人プレゼン1回、
プロジェクトコンテスト用の資料も作って・・
グループミーティングも何度やったことかDASH!

この頃はスケジュール考えただけでめまいがしたショック!

おかげで間に合わなかった課題や書き直しになった課題もちらほら・・
生徒が交渉して締切が延びたり、締切が過ぎても
教授の小さな親切心とルーズさに何とか救われたりした。

そうこうするうち、何とか春学期前半の授業の課題を全て出し切り、
私は久々の開放感を味わっていた。
たぶんこの1ヶ月間が、自分の留学のクライマックスだったんじゃないかなぁ。

難しい授業をたくさん取ってしまったけど、
ハイレベルの人達と学ぶ授業は
本当に面白くて色んなことを学んだ。
授業を選ぶとき妥協しなくて本当によかったと思う。

何度も落ち込んではストレスだらけで、
でもアメリカの大学院ってこんなに大変で、そして面白い

この時期を乗り越えられたことに、ただ感謝の気持ちでいっぱい得意げ

外に出ると、積もっていた雪はすっかり溶けて、温かい風が吹いていた。
温かくなってはすぐに雪が降って、を最近何度も繰り返していたけれど、
今度こそ春がすぐそこまで来ているようだ。桜

明日から11連休キラキラが始まる。
『Food Security and Nutrition (食糧保障と栄養)』 の授業で
私達が最終課題で計画したプロジェクトは、
『ケニアにおけるヤギのミルクプロジェクト』

ケニア出身のメンバーが自分の経験をもとに
アイディアを出してくれた。
なかなか面白かったのでここで紹介おやしらずキラキラ

ケニアのある田舎町では、
HIVの感染率が高く労働力が少ない上、
干ばつや人口密度の増加で十分な食べものが無い

そこで、HIV感染者にヤギを与えて、
たんぱく質を多く取ってもらい、収入を増やし
さらに栄養の知識を得てもらおうというのだ。

goat milk project、留学  写真:グループメンバーより提供

なぜヤギか・・というと、実は
あじさい 育てるのが比較的簡単で体が丈夫
あじさい 土地が広くなくても大丈夫
あじさい 牛・豚と違って宗教の障害が無く受け入れられやすい
あじさい 牛乳よりたんぱく質とミネラルを多く含んでいる


へ~、これは知らなかった目

専門家のアドバイスで質のいい雄ヤギを買ってきて、
地元の雌ヤギとの間に子ヤギを産ませる。

その子ヤギが育つと・・

クローバー ミルクからたんぱく質を摂ることができる。
クローバー 余ったミルクはそのまま売ったり、
    チーズやギー(バターの一種)に加工して売って収入を増やせる。
クローバー 栄養の知識(たんぱく質の重要性など)についてのトレーニングを受けるので
    知識が増える。

goat milk project、留学  写真:グループメンバーより提供 (ヤギの小屋の前で)


ヤギ1つで、教育・栄養・収入をカバーする、
とても面白くていいプロジェクトだと思った☆
いつかこんなプロジェクトやってみたいなぁ得意げ


ところで、秋学期に取ったジェンダーの授業で、
似たようなプロジェクトを勉強したことがあった。
Heifer International
というNPOがネパールで実地している
『 Passing on the Gift 』  というプロジェクトだ。
Heifer International、留学

プレゼント 貧しい女性グループが、家畜の健康・
    リーダーシップ・マネジメントについてトレーニングを受ける。
          ↓
プレゼント ジェンダーのトレーニングも受け(女性・男性共に)、
    男女の役割について考える。
          ↓
プレゼント 家畜(ヤギ・ニワトリ・水牛など)を受け取り、
    それらを育てて子供を産ませる。
          ↓
プレゼント 初めて生まれたメスだけは、近所の別の貧しい女性に与える。
    この行為が、近所同士のつながりと責任をもたらす。


その結果・・
・ 参加者ほぼ全員が家畜を他の人に分け与え、2匹以上分けた人も多かった。
・ 男女の労働時間の格差が減った。
・ 男性が家事を手伝ってくれるようになった・・などの結果が出たらしい☆

食糧問題っていうと農業に注目しがちだけど、
動物でアプローチするのもいいかもしれない得意げ
ある日、返ってきた小テストを見て愕然とし、
テストを持つ手がぷるぷる震えた。
い、いってん・・!ガックリ
1点(16点満点)を取ってしまったのだ叫び

この時、毎回授業で出される課題も、なんと5週分遅れガーン

これは本当にやばい・・
この全くついていけていない授業、
それは 『Household Economics (家庭経済学)』

フタを開けてみれば、統計学の授業。
統計学の基本を知っている、という前提で授業が進められるので
最初からちんぷんかんぷんショック!

「課題の意味が分からない」 という経験は初めてのことで、
最初の課題から締切遅れまくりあせる

STATA という統計ソフトを使うらしいのだけど、
そのソフトの使い方は全く授業で教えてくれないしょぼん
『ネコでも分かるSTATA入門 (PDF)』
を参考にしたりして使い方を覚える。
 
この頃の私は、他の授業もついていけてなくて、
つらくてストレスが溜まりまくりだったDASH!
自分への不満と不安でいっぱいだったのだ。

結局最終プレゼンも間に合わず、
中途半端な状態でプレゼンすることにしょぼん
「ごめんなさい、実は終わってなくて・・」 と謝り、
情けなくて散々だった。
7人のクラスメイトの中で、ダントツビリなのは明らかだった。

最後の授業を終えた頃にようやく課題の意味も分かり、
最終課題だけは何とか提出できたのだった。

ちなみに私は、
「学校の時の成績がよければ将来の資産は多い」
ということをボリビアの例を使って、
都市への距離と収入もからめつつ証明しようとした。
だけどデータを分析した結果、
学校に通った年数だけが将来の資産と相関関係がある、
という結果が出た。

本当かなぁ・・ (-_- )汗

でももしかしたら、都市部の方が、収入が多い方が、
成績がいい方が、将来の資産が多くなる、というのは
思い込みだったりするかもね・・?

さて、奇跡的に単位はもらえたわけだけど、
実はこの授業だけは 相対評価 なので
確実に単位がもらえた
のだキラキラ
(逆にどんなにできが良くても、周りも良かったら一番いい成績はもらえない)
私は運よく、この評価システムに救われた。

こういった評価システムの下では、
クラスメイトは全員ライバルになるけれど、
そんな雰囲気は一切出ず、みんなすごく協力的だった。
私もずいぶんと親切に助けてもらったし、本当にありがたいしょぼん

『統計学なんてこの先使うことあるのかな?』 と思う一方で、
『数字でシビアにプロジェクトを評価することも大事かも・・』 と考えるきっかけになったし、
実はこの後、意外なところでこの知識が役に立つのだった得意げ


※3月14日はホワイトデーバレンタインチョコ・・なんてものはアメリカには無く、
パイ(π=円周率)の日、ということでパイを食べた。

パイの日、留学