キャップストーン(Capstone) が始まった。
キャップストーンでは、4日間にわたって
2年生が卒論の内容を発表する
私たち1年生は興味のあるテーマの教室に行って、
その発表を聞きに行くのだ。
来年はそこに立っているのかなぁと思ったら、
何だか信じられない思い。
はっきり言ってまだ全然自信が無い・・
でもこの1年で何度かプレゼンをし、
いいプレゼンと悪いプレゼンの違いみたいなのは、
段々分かるようになってきた。
それは、日本でも共通する部分のようだった。
例えば、ありがちな悪いプレゼンというのは・・
時間オーバー
スライドの文字が小さすぎて読めない上に、
長い文章を書いている
スライドの文章をただ読むだけ
写真や絵が一切無い
プレゼンにあまり慣れていないクラスメイト達に
時々共通して見られた。
いつどこで習ったんだか忘れたけど、
今でも覚えている 『3つの大事なポイント』 がある。それは・・
文字は最低32pt
箇条書きで単語だけ書く
写真や絵をできる限り入れる
それはこっちでも十分役に立った気がする。
おかげで英語はうまくなくとも、プレゼンの評価はまぁまぁ良かった。
そして、他にも工夫できる点は・・
・スライドごとのテーマをはっきりさせる
(スライドで 「続き (Cont...) 」 というタイトルは避ける)
・箇条書きのポイントはできれば6個以下
・できればアニメーションをつける (クリックをすると文字が出る機能)
・1枚のスライドで3分以上とらない、飽きちゃう
・時間厳守!リハーサルを時間を計って必ず行う
最後の、時間厳守については、
いい感じのスライドの枚数がある。例えば・・
・15分のプレゼンなら約10枚
・20分なら約15枚
・30分なら約20~25枚
くらいが私の経験からいって良さそうだった。
これだと1枚のスライドにかける時間が1分ちょっとで
長すぎず&短すぎずなのだ☆
20分のプレゼンで25枚もスライド作ってきた人がいたけど、
思いっきり時間オーバーしてた・・やはりね・・
キャップストーン中、バーベキューのランチがふるまわれた。
以前、プロジェクトコンテストに出場したチームメンバーと
打ち上げを兼ねて一緒にご飯を食べることに。
今まで勉強の話ばかりしてきたので、
あらためて今までの人生の略歴を1人ずつ話すことになった。
その後質問タイムとなり、
今まで聞けなかったプライベートの質問をしたりした。
(なぜ離婚したのか、とか恋人がいるのか、とか)
一通り終わると、ふと、1人がつぶやいた。
「寂しくなるね・・1年間も会えなくなるなんて。」
そう、私たちのプログラム、
MA in Sustainable International Development (持続可能な国際開発学)
では、2年目は
学校に残って勉強を続ける 『Advanced Study』 と
外で半年間インターンをして単位に代える 『Practicum』
が選べ、半分以上の生徒は後者を選ぶ。
なぜならその方が就職に有利になる上、
何より学費(年間約400万円)がほとんどかからないのだ
他の大学院と違って、1年目でほとんどの授業を取ることができるので、
2年目も学校に残るメリットがあまり無いようにも思えた。
もちろん、私もどこかでインターンをする予定だ。
学校に残る生徒は、奨学金のルールで
インターンができない生徒達だけだった。
一番仲が良かったメンバーは
すでにインターン、というより就職を決めており、
数日後ブルキナファソに旅立つことになっていた
「本当に今まででベストチームだったよ。
絶対に忘れない、離れ離れになっても連絡を取り続けようね!」
キャップストーンが終わり、
特に何の正式な行事や挨拶も無いまま、私達はバラバラになった。
せっかく仲良くなれたのに。。
みんな意気揚々と母国へ帰ったり、
旅行やサマーインターンでさっさと遠くへ行ってしまった。
未だに課題をいくつか抱え、夏休み何の予定も立っていない
要領の悪い私を残して。。
「置いていかないでよ・・」 と、そっと心の中でつぶやいた。