資金を集める方法 | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

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旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

私はとっっっても緊張していたガーン
それは2番目にレベルが高いと思った授業
『Fundraising and Development (ファンドレイジングと開発)』 
グループプレゼンテーションであった。

ファンドレイジングとは、NGOやNPOなどが
活動をするために資金を集めること=資金調達お金 のことである。
アメリカではこうやって専門の授業がある上、
NPOではファンドレイジング専門の人を雇うくらい、力を入れている分野だキラキラ

グループプレゼンでは、4人1組になって
自分達がNPOの職員になったつもりで、
Foundation (財団)に新プロジェクトを売り込み、資金を出してもらうようにお願いする。

私たちは 『Micronutrient Initiative』 というカナダに本部があるNPOを選び、
アメリカの食品会社Heinz系列の 『Heinz Company Foundation 』 という財団へ
プレゼンを行う設定になっていた。

micronutrient Initiative

ところでMicronutrient (微量栄養素)ってなじみが無い言葉だけど、
『成長や健康維持のために体が少量必要とする物質のこと』で、
例えば鉄分、ビタミンA、亜鉛などがある。

私たちが考えたプロジェクトはざっくりとこんな感じひらめき電球
場所:インド 期間:3年 予算:約23万ドル
クローバー 地元のリーダー達(政府、市長、先生など)に
   微量栄養素の大切さについて啓発活動
クローバー コミュニテイセンターを建設し、そこで
   特に女性・子供に微量栄養素を配る(カプセルや錠剤のもの)
クローバー 栄養についての教育普及。ラジオで放送&100の女性グループを作る
クローバー 4300の家庭の家庭農業と地域の小麦の農業をサポート


プレゼンでは特に、
『どうして他の財団ではなくそこに申し込んだのか』 
『どうして他のNPOではなく自分達に寄付した方がいいのか』
を納得してもらわないといけない。

パワーポイントのスライドにそれが入ってなかったので、
入れた方がいいよ、と私が提案するとあるメンバーが・・

「プレゼンの後質問タイムがあって、
僕らは必ず全員最低1つの質問に答えなくてはならない。
だからあえてそれらを外して答えを用意しておくんだ。
スライドを別で作ってもいい。
思いがけない質問が来るよりずっと簡単だろ?」


目 つまり、質問を誘導する・・ってこと?汗

・・その作戦通り、プレゼン後先生が 
「どうして他のNPOではなくあなた達のNPOに寄付した方がいいのか?」 
と質問してきたとき、待ってましたひらめき電球とばかりに
スライドを出して私が用意していた答えを発表した。
けどしてやられた、という感じで先生が気分を害していたような・・気がしたガーン
もう少し気を遣って質問者をたてた方がよかったかも、、ね。

そんなこんんなでグループプレゼンは無事終了☆
後日、グループで、財団へ提出するための
プロジェクト計画書(プロポーザル)15ページを提出しないといけなかった。
計画書を書くにあたって、授業で勧められたのがこの本↓
どう書いたらいいのか、について詳しく書いてある。

『Guide to Proposal Writing』


この本には他には、寄付をしてくれた個人に
再度寄付をお願いするための手紙の書き方手紙 なんかも書いてあって、
手紙を書く課題が出たりもした。

そういう意味で、かなり実践的な授業だったと思う得意げ

他にも、自分が選んだNPOに寄付してくれそうな財団を
次のサイトを使って検索せよっていう課題が出たり、

黄色い花 ファンドレイジング用財団検索サイト
   『Foundation Directory Online』

授業中にも、資産家に会ったときの話の仕方などを
先生がデモンストレーションし超具体的に教えてもらったりした。

ファンドレイジングって結局ビジネスに近いよねぇビジネスバッグ
組織のブランド力を高め、マーケティングをし、見込み客を見つけ、
寄付してもらった分「社会貢献をしているという実感と満足」を提供する・・。

・・・おやしらず

ところで、クラウドファンディング (crowd funding) って知ってる??
不特定多数の人がインターネット経由で寄付・支援すること。
群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語。

例えば→ 『When You Wish』  (英語)
私が以前参加したプロジェクトコンテストで、
参加者が自分のプロジェクトを紹介して寄付を募ることができるサイト。

日本で似たようなのは・・ 『Just Giving』
NPOが活動を紹介したり、「何かに挑戦して成功したら寄付します!」
という人に募金したりできる。
もう1つ。『Ready For』

何をしたらいいか分からない、という人は
クラウドファンディングという身近なところから、
ささやかなプロジェクトを企画したり、
募金したりしてみてもいいかもしれない。

日本でももっと寄付の文化が広まっていけばいいなぁ。。得意げラブラブ