雨水を効率よく使う | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

『Sustainable Agriculture and Watershed (持続可能な農業と流域)』
の最後の授業は、行われるポスターセッションキラキラ

ポスターセッションとは、
研究内容などをまとめたポスターを飾り、
見に来た人に個別に説明する、というもの。

ポスターセッション、留学  メインホールで行われた

当日の朝からレイアウトを始めた私は、
終わらないよ~~~あせる と泣きそうになりながら、
ギリギリまでパソコンとプリンターで葛藤。

結局、ものすご~~~~~く、
そっけなくシンプルなものになってしまった (>_<)

ポスターセッション、留学

テーマは農業や経済に関われば何でもよかったので
私は マイクロキャッチメント (Micro Catchment) にした。
植物の周りに溝を作ることで、植物による雨水の吸収を増やす、
配管がいらない灌漑方法だひらめき電球

実はアフリカ出身のクラスメイトに、
そんなのがあると、前に教えてもらったのだ。
興味があったので、この機会に詳しく調べてみることに。

マイクロキャッチメントには4つのタイプがある。
1.Negarim microcathment (木用)
2.Contour bunds (木用)
3.Semi-circular bunds (家畜の飼料用)
4.Contour ridge (作物用)

形がそれぞれ違うのだけど、
私は4番の Contour ridge (等高線うね) について詳しく調べることに。
こんな感じで溝を作る↓

contour ridge: mircocathment

簡単な道具を使って、等高線を計ったり
幅を計算したりするんだけど、作り方はここでは省略。

メリットは
クローバー 生産量が増える!
クローバー 特別なスキルがいらない
クローバー 乾燥の時枯れるリスクが減る、水の吸収が作物ごとに同じになる
クローバー 作るときとメンテナンスに、お金がかからない
クローバー そんなに力がいらないので、女性でもできる

デメリットは・・
あじさい 地域・地形の条件がある (降水量350mm~750mm、傾斜5%以内など)
あじさい 洪水や大雨で壊れることもあり、いちいち直さなければならない
あじさい 作物の間にスペースが必要になるので、嫌だという人も。
    事前にメリットを十分に理解してもらわないといけない
あじさい 降水量と傾斜で計算が必要になるので、基本的な計算の能力は必要

なんだって得意げ へぇ~。
最新技術もいいけど、こういうアナログな技術もいいよね。

詳しく知りたい人は・・
 『Water harvesting techniques』 FAO
 『Tied Contour Ridges』 UNEP
 
実はもう1つ ペットボトルを使った Drip Irrigation (点滴灌漑) というのもあるよ、
と教えてもらっていた。機会があったら、いつかそれも詳しく調べてみたい☆


さて、他のクラスメイト達のポスターも見てみようっと。
どれどれ・・・・がーん、みんなめっちゃ手が込んでるショック!

ポスターセッション、留学 ポスターセッション、留学

ポスターセッション、留学 ポスターセッション、留学

それに面白そうなテーマがたくさん。例えば・・
黄色い花 Integrated Farming System 
    色んな種類の作物や木を混ぜて育てる方法 ※インドの例 (英語)
黄色い花 No-till Agriculture
    あえて耕さない農業 ※詳しく書いたページ Farmer's Weekly (英語)
黄色い花 REDD Program
    森林伐採を防ぐためのプログラム 2008年~ ※UN-REDDのHP
黄色い花 System of Rice Intensification (SRI)
    栽培方法を変えてお米の生産を上げる ※詳しい説明(コーネル大学)

農業を勉強したのは初めてなので、どれも聞いたことないものばかり。
やっぱすごいなぁショック!

気がつけば春学期もいよいよ大詰め。
いつのまにか最後の課題のラッシュに突入していた (>_<)