ベナンの文化を知る | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

その日、私はタッチの差で電車に乗り遅れ、
途方にくれていた。

恐る恐る電話をする。

「すみません、電車1本遅れます、、ガーン

担当者 
「え!?・・ちょっと待ってください。
乗り換えの電車は、次は、、、3時間後ですね。」

何~!?叫び さすが田舎、、
 
担当者
絶対に遅れるわけにはいかないので、、
こうなったら最後の手段で、乗り換えの駅から
タクシーで向かいましょう!」

・・この日、私は 『出前講座』 と言って、
協力隊経験者として中学校で授業をすることになっていた。
担当者は、協力隊の派遣元であるJICA関係の方で
今日は付き添ってくれることになっていた。

資料が終わらなくて、電車の中にパソコンを持ち込んで
作業をギリギリまで続け、
山形駅からタクシーで約1時間、
8000円をかけて朝日中学校に向かった。 とほほ・・・しょぼん

そんなドタバタなど知らない中学1年生74名
和室の広い教室で並んで待っていた。
持ち時間は、1時間20分
こんなに長く人前で話したことは、もちろん初めて。

今回は 『国際理解講座』 の授業で、
ベナンの文化について知ってもらうことになっていた。

久々に人前に出たので、緊張しながら話し始めた―――。

その1部をここでちょっと紹介。
 ※写真は、他の協力隊員が撮ったものも使っています。

・・・・

1.ベナンのファッション

Q クイズ : どっちが男の子でしょうか?

                         ②
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よ~く見てね。

答えは・・・・・2、ではなく1

理由は? 見たまんま? いえいえ・・

『ピアス』 です。 2はピアスをつけてるから、女の子。

ベナンでは産まれてすぐに、
男の子か女の子か分かるように、女の子はピアスをつけられる。

特に子供は、髪型も付け毛をつけてないと一緒だし、
服も下着一丁で歩いてる子もいるから、
確かに見分けがつきにくい。

Q クイズ : この写真から何が言えるでしょうか?

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よ~く見るとシャンプーキャップをかぶっています。
雨が少し降っていたんでしょう。

つまり・・『ベナンでは服よりも髪が大事』 ということが言える。

美容室はベナンにもたくさんあるけれど、
日本と違って 「髪を切るところ」 ではなく 「髪をつけるところ」 。
髪が伸びたら、女の子もバリカンでそって
何時間もかけて付け毛をつける。

天然パーマの髪なので
やっぱり地毛ではアレンジしにくいのかしら。

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・服

服は布を買って、オーダーメイドで作ってもらう。
仕立て屋さんはそこら中にたくさんある。
行事があるときはみんなおそろいの生地で服を作ることも。

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・モテるポイント

男性は すきっ歯  女性は わき毛
と言われている。

それと男性は、背が低くてひょろっとしてる人が
「かわいい!」 と日本人でもモテていた。
女性は、太っている人。 (特にお腹と腰)
丈夫な子供を産んでくれそうだからだ。

日本人でモテないと嘆いている人、
ベナンに行ったらモテモテになれるかも?

山形で暮らす舞のもぐもぐブログ-ベナンファッション  妊娠してないよ

2.ベナンの交通

Q クイズ : この写真から何が分かるでしょうか?

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・・『何でもあり』 ってことでしょうか。
一応規則はあるけど、守ってないのがほとんど。

車よりもバイク中心で無免許、ノーヘル、追い越しは当たり前。
車線、信号、横断歩道はほとんど無し。
おかげでしょっちゅう交通事故が起こってた。

ちなみに上の写真のバイクは、
となりのナイジェリアに行って石油を積んでくるための
空タンクを大量に運んでいるところ。
(ナイジェリアで違法な石油を安く買える)

運ばれてきた石油はビンに詰められて路上で売られ、
こんな風に車に入れる。

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タクシーはオンボロ。
窓が閉まらないなど、色々壊れていることが多い。
基本は相乗りで、助手席に2人
後部座席に4人乗るというのが基本。 とにかく狭い・・
子供を含んで最高11人で乗ったことがあります。

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何でも運んじゃう。

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山形で暮らす舞のもぐもぐブログ-ベナン交通  水の上でもお手の物

荷物は基本手に持たず、頭に乗せて運んで歩く。

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3.ベナンの日常

ほとんどの家には、水道が無いので
井戸や共同の水汲み場から毎日水を汲んでいる。
山形で暮らす舞のもぐもぐブログ-ベナン日常

もちろん、洗濯は手洗い。

山形で暮らす舞のもぐもぐブログ-ベナン日常

洗濯物の干し方、ワイルドでしょ。

山形で暮らす舞のもぐもぐブログ-ベナン日常

貴重な水でお風呂に入る。

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家は、基本的に土壁。
すっごいエコだけど、こんな風に壊れやすいという欠点も。

山形で暮らす舞のもぐもぐブログ-ベナン日常

台所。ガスは無いので炭で料理をする。

山形で暮らす舞のもぐもぐブログ-ベナン日常

子供はとっても働きもの。
毎日家事のお手伝いしてる。

田舎では一夫多妻制が今でも根付いていて、
お父さんと一緒に住んでないケースが多い。
子供は平均4~5人。
お母さんの言うことは絶対。
文句一つ言わずに黙って従っている。

山形で暮らす舞のもぐもぐブログ-ベナン日常

4.学校

先生の教え方が怖い。
授業中ムチのようなものを持って、
答えを間違えると ピシッ と打つので子供は泣きわめく。
それでもこりずに、分からなくても手をあげている。
とにかく元気いっぱい。

山形で暮らす舞のもぐもぐブログ-ベナン学校

ベナンでは進級テストで合格点をとらないと進級できない。
家庭の事情などであまり学校に通えず、留年する生徒も多い。
私が訪れたある学校では、なんと
10歳 と 19歳 が同じ教室で勉強していた。
日本で言えば、小学生と大学生が一緒に勉強していることに、、
日本じゃありえないね目

山形で暮らす舞のもぐもぐブログ-ベナン学校

などなど。

・・どうでしたか?何か発見がありましたか?

さて、平和に必要なことはなんでしょうか。

それは、違う文化や価値観に触れることで、

日本が一番良い
自分は絶対に正しい
日本を基準にして考える

という狭い考えを無くし、  「違いを受け入れる」 ということが
一番大切なことかもしれませんね。

・・・・

こんな感じで、無事何とか終わってほっとした。
積極的にクイズに参加してくれて、
たくさん笑ってくれて、嬉しかったなぁ。

後日、直筆のお礼の手紙を何通かと
ブログにお礼のコメントをいくつかもらった。

本当にありがとうございました得意げ