『1つでも多く持ち物を返す』
というのがこの展示場の1番の目的。
それは、
「1人でも多くの人に来てもらう」
「来てもらった人に見つけてもらうよう、探しやすくする」
この2つに尽きるのではないか。
広報はすでに、市役所のHP掲載、
ラジオ放送、仮設住宅へのちらし配りなどがされていた。
再度市役所に、「広報をよろしくお願いします」
とお願いし、毎日の活動は
展示場を見やすくすることに専念することにした。
★まずは、新着コーナーと名前が分かるもののコーナー
をもっと目立つように、
大きなボードに貼って、入り口付近に持ってきた。
手前に写ってるのが、新着&名前が分かるものコーナー
★結婚式の写真も整理整頓。
★集合写真も全部入れ替えて、高さをそろえた。
あまり高く貼りすぎないようにした。
★こちらの集合写真も整理し、位牌の名前リストも更新。
★ハガキや卒業アルバム、卒業証書など
とにかく気づいたものは、
名前のリストを書き直して更新した。
さらに、
★1枚バラバラで見つかった写真は、
赤ちゃん、子供、成人、お年寄りと分類し
入り口から順々に成長していくように並び替えることに。
★白黒写真は分類し、新たにコーナーを作った。
基本は自由に任せてもらえたので、
そこは楽しんでやらせていただいた。
一般ボランティアの人達からもどんどん改善案が出てきたので、
採用できるものはどんどん採用するようにした。
それから・・
★他はどんな感じだろう、と気になったので
近くの 亘理町の拾得物展示場 を見学をすることに。
阪神淡路大震災では拾得物展示はやらず
今回初めての試みだそうだ。
だからどこの市も初めてのことで
手探り状態でやっている。
マニュアルも何も無いので、
市によってやり方も全然違うのだ。
亘理町の展示場は、仮設住宅の敷地内にあり、
WFPの大きなテントの中にあった。
亘理町は町づくり協議会 (確か) が
中心となって展示場を開いているようだ。
一般ボランティアも20人くらい来ており、
みんな一生懸命写真の洗浄に励んでいた。
ここは、水道が無いらしく
毎朝水汲みから始めないと行けないらしい。
展示場には1人もいなくて、
どちらかというと洗浄に力を入れている印象を受けた。
展示場のいたるところに
「名前の分かるものがありましたらお知らせください」
と張り紙がしてあって、
それはとてもいいなと思い
帰ってすぐに真似をさせてもらった。
やはり名前が分かっていると写真を探してもらいやすくなる。
地元の人からのそういった情報が
一番貴重なのだ。
そういった色んな努力は分かりやすく実った。
多い日には350枚も見つけられたことも。
私が整理したところや、名前リストを更新したところから見つける人もいて、
そのたびに 「よっしゃ」 と心の中でガッツポーズをした。
そんなこんなでボランティアはあっといういう間に終わり・・
たった2週間という短い時間だったけれど、
できる限りのことはやれた
という充実感に満ちていた。