「人の幸せって何だろう」
海外に来れば、より考えさせられやすいこの質問。
「幸せとは、例えば今この瞬間に死んだとしても、
後悔が一つも無いこと」
これは大学時代の私の結論。
だけど他の協力隊員が
こんなことを言っていた。
「幸せの度合いは、どれだけ目の前のことを
受け入れられるかによって決まる」
この言葉は、結構本質をついていると思ったし
なるほど、と思わず感心させられた。

こうなったら幸せ、とか
ああなったら幸せ、とかじゃない。
しかも日本は一つの方向を目指しすぎ、
幸せの形は人それぞれなのに、と感じているそうだ。
それを頭だけで分かるのではなく
ベナンに来たことで身をもって実感できたのだという。
だから、例えば今私たちが
ベナン人の一般的な生活をすることになって
生活のレベルが下がり、
毎日何時間も井戸の水を汲んだり
女手一つで4~5人の子供を育てたりすることになっても
それがすぐに不幸、とはならない。
そしてもう1つ。
ベナンでは、自然と共に
自然に沿った形で生活してる、という。

それは私も感じていた。
明るくなったら起きて、
眠くなったら眠る。
自然に囲まれ、家族といつも一緒に過ごす。
そして女性は当たり前のように
若いうちにみんな結婚して子供を産む。
仕事か結婚か、なんていう選択は
ベナンには一切無い。
こういう環境にいると、
「女性はやっぱり結婚して子供を産むのが自然」
と感じざるをえない。
もちろん、個人的には
結婚したから幸せ、ということではなく
結婚してもしなくても幸せでいることが大事
という考えは変わらないんだけど。
「もし機会があったら、結婚して子供を産んだ方がいいのかもね。
人間としてそれが自然な選択って気がする」
価値観が違う環境に来ると
幸せや結婚などについて色々と考えさせられる。
海外に来ることは、人生を客観的に見て考えられる
本当にいい機会だと思った☆

