2年生Mくん。
自分のおもいが通らなかったり思い通りにならないと、拗ねて
自分からその場を離れていきます。
1年生の間は一緒に行って話を聞く~という対応でしたが、
今年度は自分で立て直す力をつけてほしいと話し合って、
Mくんが自分で戻って来るのを待つことにしていました。
帰りの会の時間。
Mくんの後ろに並んでいた2年生Sくんと小競り合いになり、
Mくんが自分の荷物を持って玄関の方に行きました。
3年生Rくんが自分も荷物を持って一緒に行こうとしました。
私「Rくん!Mちゃんは一人で切り替えて自分で帰ってくるから
大丈夫やで!待っててあげよう!」
R「でもさ・・」
私「大丈夫やって!すぐに気持ち切り替えて戻って来るって」
R「・・・」
Rくんはしぶしぶその場に座りました。
私「気にかけてあげてくれてありがと~さすがRくんやな!」
R「一人やったら寂しいと思ったねん」
私「そうやなぁ~、でもすぐに戻って来るから大丈夫やわ」
口ではそう言いながらも、RくんはMくんに乗っかって
行きたかったんだろうな~その表情から感じたので、Rくんに
お礼を言いつつ、Mくんを信じて待ってほしいと頼みました。
そんなことを話していると、Mくんが荷物を抱えて戻ってくる
のが見えました。
私「Mちゃん、おかえり!こっち座っとき~」
M「・・・」
Mくんは何も言わずに、私の前に座りました。
私「Sちゃんの隣に行ったらまた同じようになるし、一緒に
座っとこ~。よく切り替えた!偉かった!」
頭をわしゃわしゃ撫でながら、Mくんに伝えました。
R「あ、M、戻ってきた!」
私「うん、戻ってきたし、一緒に座ってあげてよ!」
RくんがMくんの隣に座ってくれた時、Mくんの表情が少し
緩むのが見えたので、私はその場を離れました。
飛び出すことで大人が来てくれる、大人に来て欲しいという
おもいが強く、衝動的な行動が多かったMくん。
初めのうちは一緒に行って、じっくりと話を聞いていましたが、
自分のタイミングで切り替えてもらおう!と少しずつ手を
離してきました。
Mくんも、いつものように大人が追いかけてきてくれないと
不安になる感じがあったけど、そこを踏ん張って見守り、
戻ってきた時に、「よく切り替えたね」「戻ってきたね」と
たくさん褒めるようにしました。
それからは、飛び出していくことはあるものの、少しすれば
自分で切り替えて戻って来てくれるようになりました。
そんなMくんを待っていてくれる仲間や、大丈夫?と気にして
くれる仲間がいることが、Mくんの安心につながったように
思います。
大人の支援も大事、だけど、子どもたちの育ち合うちからを
信じて、子どもに助けてもらうというのも大事なんだと、
Mくんを通じて学ばせてもらいました。
子どものちからって、やっぱりすごいです^^