教室の中央に棚が置いてあり、そこにPink Tower(ピンクタワー)があります。
この教具は、モンテッソーリ教育で使われる代表的な教具と言ってもいいかもしれません。
この教具、ピンクタワーと秩序感について、今日おもしろいな~と思った出来事がありました。
このピンクタワーは、MLHに来ていただいた方は、見たことがあると思いますが、
ピンク色のブロックです。10個のブロックでタワーになります。
一番小さいものが、1cm×1cm×1cm。
そして、3Dで1cmづつブロックが大きくなっていきます。木でできているので、10cm×10cm×10cmの
一番大きいキューブになると、小さな子供では重く、運ぶのも一苦労と言った感じになります。
目的としては、大小の識別です。(視覚)
さてさて、このピンクタワー、最近トドラーモンテッソーリクラスのある女の子が、来るたびに1度は
興味を示して、持ち出してきます。
日々、完成度は高くなっていきますが、それでも、元の位置に戻すときには、大小順番が
完全でないタワーが完成します。もちろん小さなキューブが、下になったりしているので、
安定感は悪く、今にも倒れそうにグラグラしています。それでも、
この子にとっては、元の位置に戻せた事、倒れなかった事に満足の様子で、とても納得しているので、
そのまま置いておきます。
次のクラスはモンテッソーリ準備クラス。
グラグラした、なんとなく安定感がない、しっくりこないピンクタワーがそのまま教室に。
すると、、、、やっぱり教室を「何をして遊ぼうかな~。」となんとなく
歩いている、ある女の子が、通りがかりに、何気なくグラグラのピンクタワーを
そっと直してました。通りがかりにちょっと、と言った感じの自然な
行動でした。
秩序の敏感期を目撃した瞬間でした。
6ヶ月から6歳までに、よく見られる、この「秩序感」。
物を置いてある場所や、物事の順番に対してのこだわりとして出てきます。
いつも決まった場所に、決まった物が整然と置かれることに子供は安心します。
そう言えば、今日はいつも歌う歌を歌わなかった事も子供たちに指摘されました
物事の順番や決まって行う事は、子供達の方が良く覚えていてくれます
あっ、ちなみに、もっと驚いたのはピンクタワーを何気に直していた生徒さんは、
トドラーモンテッソーリクラスのピンクタワーを戻した生徒さんとは姉妹です。
不思議でしょ
ピンクタワーって、教室の中でも何だか存在感が大きいな~って感じます
時々、教室内で走る生徒さんが多いときなどは、ピンクタワーを教室の中心に
置いておいたりすると、子供たちって無意識に静かに歩き始めたりするんです。
タワーが倒れないようにそっと。。。
でも、これも「走るな~」って叫ぶよりも、効果的ですよね。
By MH