些細な変化。 | 生き抜くための処世術

生き抜くための処世術

初老の独身男が、日本国籍を持ちながら、海外の永住権を習得。
年間 182/365日を日本で過ごし、183/365日を海外生活。

久しぶりのブログ。

 

今日は、クリスマス・イブ。

だから何? (笑)

 

なんか、焦燥感を煽る主観。

しかし普段の日常になんら変化はない。と、いうのは嘘になる。

 

今日は、病院に行き、買い物に出かけた。

一見、なんら代わり映えしない景色。

しかし、微妙な違和感。

 

なんだろう?と自問自答。

20年前くらいまでは、日本人の店員が当たり前。

サブプライムショックから、中国人に。

昨今では、ベトナム人が圧倒的に多い。

 

米中貿易戦争にまで、経済発展した中国。

私が、20代の時の感覚と全く異なる。

 

ノウハウや知的財産が、中国に根こそぎもってかれ、捨て駒扱い。

まるで、アメリカ本国に住んでいる人が、ハワイへ、バケーションに行く。飽きられている感覚?

 

中華思想に嫌気が指し、資本主義を知った力ある中国人は、

アメリカやカナダ、シンガポール、マレーシアへ永住権を求めシフト。

今の中国人は、恐らく日本は、二番煎じ、三番煎じの立ち位置だろう。

今や、アフリカまで中国人がいる始末。

マンパワーという精度は低くても、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる。

圧倒的に戦力が違う中国は強い。

 

他方で、日本企業は、「作業」にあたる担い手を求めるが、

高騰する人件費と付随する社会保険や厚生年金、雇用保険に、所得税、住民税。

 

これらが、無条件に天引き。

労力に対するサラリーに、労働者は愕然とし、更に消費税10%というダメ押しの間接税。

現実を知る。

 

こうなると、「こんな給与で、やってられるかぁ~」って、なり、

担い手不足と、割りに合わない日本の若手が、どんどんいなくなっていく気がする。

 

安い人材を求め、社会主義国家やカースト制度から脱却したい東南アジア・中東の若い人材。

中国人の成功を羨み、淡い期待や微かな希望を持って、日本へやってくる。

今後は、ミャンマー、カンボジア、バングラデシュ、フィリピン、インド人が、台頭してくるだろう。

 

街を歩きながら、こんなイメージ・シナリオがよぎった。

 

仮説として居住国で、人材派遣会社を現地法人で設立。

相手国の現地で雇用契約し、請負社員として日本へ派遣。

 

そして日本企業は、現地派遣会社に、外注費として計上。

相手国派遣会社へ請負額を、相手国基準の労働賃金に少しプレミアムをつけ国際送金。

決済・振込むとしよう。

 

恐らく、仕送りや出稼ぎの借金で、手元に残るのは、雀の涙。

だぶついた為替や株価の影響もあり、それでも、彼ら、彼女らからすれば、大金。

給与は、相手国。帰国しないと、引き出せない。

 

契約行為を、居住国でしている為、法の所管・管轄が相手国になる。

こうすると日本の労働基準法や労災、医療保険は使えず。ほぼ自費負担。適用外となる。

過労死になろうが、違法残業も、グレーゾーン。

病気や労災になっても、保険負担がない。

言わば、生かさず殺さずの飼い殺しにされ、除外・脱法の抜け道になる。

 

「請負契約」と派遣等の「雇用契約」は、一見、同じのように視えるが、性質が全く異なる。

経営に携わる人なら、その違いが解るはず。

 

こうなると、人権や倫理を無視した、ドヤのような部屋に住まわせ、缶詰にして、

日々消費する。僅かな小遣い銭を渡してしまえば、

出稼ぎ労働者のような、今以上の過酷な重労働をやりたい放題できる訳だ。

マンパワーに依存する産業分野では、これしか、コスト削減する方法が限りなく無くなる。

 

また、日本の若い子達。働く居場所の範囲が極めて少なくなる。

英語、中国語がネイティブで当たり前。

バイリンガルどころか、トリリンガル。ほぼマルチリンガル。

彼らを上回る。使いこなすくらいの語学スキルがないと、まともな給与も働き続けられないだろう。

 

資本力の無い中小企業は、人件費倒産も、ありうるかも知れない。

日々の仕事と、生活で時間が忙殺され、くだらない報道。ろくな情報を得られない。

 

だけど、そこから開放された私は、現場の内情・実情が視えてしまう。

そして、些細な違和感と変化の自覚。今後の予測。

 

生ぬるい地獄から、地獄に変わる日は、そう遠くない。

これからの若い子供は、過酷だ。

義務教育9年と高校3年、大学4年間 合計16年間という時間で、

これら課題を消化、クリアしないと社会で生き残れない時代になりつつある。

 

不謹慎かもしれないが、戦争でも起これば、引き伸ばし出来るかも知れないが。

ランチ代が、イートインで10% テイクアウトで8% ワンコインどころか、ダブルコイン無いと

ジャンクフードさえ食えない時代になりつつある。

 

第265代教皇ベネディクト16世は、クリスマスの間の「聖なる降誕祭を準備する期間」について、

2005年、以下のようなコメントを発している。

 

現代の消費社会の中で、この時期が商業主義にいわば「汚染」されているのは、残念なこと。

このような商業主義による「汚染」は、降誕祭の本来の精神を変質させてしまう恐れがある。

降誕祭の精神は、「精神の集中」と「落ち着き」と「喜び」であり、

この喜びとは、内面的なもので、外面的なものではない。

 

些細な事かもしれない。

社会は、確実にこの過酷なサバイバルゲームから勝ち名乗りする為に、

微細かもしれないが、スクラップアンドビルドと、破壊と淘汰が繰り返され、脱却する為に、

新たな社会が、再構成され、少しづつ確実に変化している。

 

あと1週間もすれば、1年が終わる。

あっという間だ。

 

皆様、くれぐれも良いお年を。

 

つづく。。。。