フリーキッズ再訪 (2015/3/23-26 フリーキッズヴィレッジ) | MY LIFE AS A PIG

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山と農業と旅を愛するAkihisaのブログです。
高崎高校→北海道大学農学部→銀行員(札幌・鹿児島・福岡・US)→旅人(日本縦断・世界一周)→大分大学医学部(編入)→明日は何処…
大分朝読書コミュニティBunDoku主宰/NPO法人NICE GWCコーディネーター/財務経営アドバイザー

まだピリリとした寒さの残る(マイナス5度)、長野の高遠。
一年振りのフリーキッズ・ヴィレッジへ行ってきました。
ここは様々な背景を持った子どもたちが、フリーキッズのスタッフやボランティアたちと一緒に共同生活を営む、オルタナティブな暮らしと学びの場です。
2012-12-23 「子どもたちのもうひとつの居場所 ~NPO法人フリーキッズ・ヴィレッジのこと~」



今は年に一度、数日間くらいしかお邪魔できないのだけれど、何度訪れても心が落ち着きます。


ココに限らず、何度も訪れるようになって、自分にとっての一つの故郷のようになっていく場所は日本中世界中にいくつもあって、
それは言葉では正確に説明できないのだけれど、しいて言えばそこは「暮らし」や「生活」がある場所なんだな、と最近思っています。

自然に囲まれている暮らし。
農的な暮らし。
自分たちのことは自分たちでする暮らし。
まわりに温かい人たちがいる暮らし。





きっとこれまで、日本や世界のあちこちを旅したり、農業をしたり、色んなトコロに関わってきたりしながら探し続けていたのは、出会ってきたのは、結局はそういう場所なんじゃないかな。


こんな暮らしが、どこでも自然にできたらいいなぁと思います。
「活動」はそれはそれで大切で、出会いや学びやあらゆるコトのチャンスで、きっとこれからも何らか続けていくのだと思うけど、「暮らす」ということの中には、ひと時のイベントにはない何かが必ずあります。

最初に来た頃に1歳だった子が、もう4歳になります。
あの時はまだいなかったその子の妹は、2歳。
2年前にフリーキッズを卒業して、今も時々遊びに来てる子もいました。
あの頃からいるフリーキッズのスタッフにもまた会えました。



「今日一日の出来事は、私の心がつくるもの」

…って、またちょっとこうしてココでチャージさせてもらって、しばらくは走っていけそうです。


自分の周りの人たちの多くは、元々は何らかの「活動」で出会ってきた人たちのはずなのに、何だか最近、自然とそんな「暮らし」方にシフトしている気がします。

それは実は、自分の関心がそちらに向いているからバイアスがかかって目立って見えているだけなのかもしれないけれど、でもたとえそうだとしても、自分の足元を見つめて、自分の生き方を考えて、暮らしを吟味して、そちらにシフトしている人たちがいることは確かです。

そして自分自身も、以前は「やりたいこと」が人生選択の中心にあってそのための「場所」は後からついてくるものだと思っていたのだけれど、
今は「暮らし」の優先順位が上がってきていて、その暮らしができる場所や環境を探す方向に重心が少しずつだけど移ってきています。



先日ラオスで久しぶりに再会したMr. Leeが言ってた、「疲れた若者が休める場所」。
2015-3-17 Mr. Leeに会いに
それはきっと自分にとって、こうして時々帰ることができる、世界中の心の故郷たちにあります。


農も、山も、旅も、仕事も、そして野外教育も。
ずいぶん人生遠回りしてきたけど、すべては自分の血肉になっているんだなぁと思います。
これまでの遠回り全部で出会い吸収してきた嬉しい楽しいのカケラたちが、心のなかで自分をつくり、自分を支えています。

…この道の最後には、きっとそんな心の故郷に還ることができますように。


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まっすぐ大地に立つと 私の芯が育っていく
美しさは自然に満ちていて 私を養う
なにも感じられないとき 風がそっと優しくなでてくれる
私はここにいるからね そう草木や花たちが励ましてくれる
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(フリーキッズ・ヴィレッジ ニュースレターより)


(一般社団法人日本ギャップイヤー推進機構協会(JGAP)への短信記事)
2012-12-23 「子どもたちのもうひとつの居場所 ~NPO法人フリーキッズ・ヴィレッジのこと~」

(フリーキッズ関係のブログ記事一覧)
2012-06-29 フリーキッズ・ヴィレッジへ (6/29 長野県高遠町)
2012-06-30 生きていくチカラ (6/30 フリーキッズ)
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2012-07-02 フリーキッズに集まる人たち (7/2 フリーキッズ)
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2014-03-29 フリーキッズへ (2014/3/27-29 長野県高遠町)
2015-03-26 フリーキッズ再訪 (2015/3/23-26 長野県高遠町)