またまた都知事選挙の話題となりましたが、ご了承ください
今回は「マスコミの選挙報道のあり方」について、私見を交えて深掘りしてみたいと思います。
このテーマを掲げたきっかけは、昨日配信されたビジネス動画メディア「ReHacQ」でした。
都知事選挙で15万票を獲得して5位になった安野貴弘さんと、妻の安野里奈さんが出演し、MCの高橋弘樹氏とともに「メディアの選挙報道」について興味深いお話が聞けたからです。
詳しい内容については配信動画をご覧ください
興味深いなと思った点を箇条書きしてみます(太字はとくに注目した点)
・朝日、東京、毎日新聞は、有力候補の一人として報道してくれた
・告示後、テレビ局が報道したのは0秒だったが、それでも15万票を獲得できた
・掲示板問題等、迷惑行為をした候補者が露出していた。知名度がない者は奇抜なことで目立つしかないのか
・選挙戦終盤にテレビ局も取材を始めたが、放送するのは開票日以降だと言われた
・ReHacQには、最初から取り上げていただき、とても感謝している
ここから私の感想と私見を述べていきます。
まず、同じマスコミでも新聞社とテレビ局の違いが如実に表れたことが分かりました。新聞社は安野氏の政策や活動をしっかり吟味したうえで、小池氏や蓮舫氏らとほぼ同等の扱いをしていたわけです。
一方、テレビ局の方は小池氏、蓮舫氏、石丸氏、田母神氏の4人を「有力候補」としてチョイスし(+清水国明氏)、あとの候補者は十把一絡げに「マスコミが取り上げない候補者」に振り分けたのです。
もっとも告示前のある段階までのテレビ局は「小池氏VS蓮舫氏の一騎打ち」という構図を煽り、石丸氏ですらまともに報道しなかった・・・これは、石丸氏がマスコミに不満を抱いた理由でもあります。
NHKも民放も右へならえで、有力4候補に限定した選挙報道を貫いてきたわけで、この点に関しては高橋氏が「テレビ局もウエブがあるのだから、そちらで差別化できなかったのか」と問題提起しました。
別の番組で石丸氏は「マスコミが取り上げなかったので、選挙戦は後ろからのスタートだった」と話していましたが、安野氏にすれば最初から最後まで「その他大勢」のなかに埋没しかねない選挙だったわけです。
しかし結果は15万票という得票。テレビに全く出ていない候補者の票数としては突出しています。新聞の影響もあったでしょうが、やはりインターネットを通して人物や政策が浸透していった賜物だと思います。
私が安野氏を注目したのも、YouTubeで政見放送を一人ずつアップしてくれた方がいたおかげです。さらに、ReHacQで清水国明氏とのマンツーマンの討論を見て「この人は有力候補にふさわしい」と確信しました。
テレビ局が旧態依然の選挙報道ではなく、もっと政策本位の報道を心がけようとしたのなら、安野氏は当然取り上げられるべき候補者でした。そうすれば、安野氏の知名度は格段とアップしたはずです。
とどのつまり、テレビ局は「公平性、平等性」を掲げていながら、結果として偏向報道に終始したと断言せざるを得ませんね
11日のブログ「石丸伸二氏が炙り出した選挙報道特番の酷さ」も併せて読んでください
ちなみに11日のブログの補足ですが、質問の前に持論や前提条件などを掲げて、コメントを都合のいいように誘導する手法はマスコミの常套手段です。石丸氏は、それを最も警戒していたような気もしました。
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