オウム真理教による史上空前のテロである地下鉄サリン事件が発生してから28年が経ちました。忘れようにも、決して忘れることができない大事件であり、カルト宗教の恐怖をまざまざと見せつけられ震撼したものです
前年6月には松本サリン事件が発生していました。住んでいるところから近いこともあり、得体の知れない恐怖を感じたものです。そのなかで地下鉄サリン事件が起き、間もなくオウム真理教に強制捜査の手が入りました。
地下鉄サリン事件の時、私は長野県の出先機関の記者クラブにいました。
(この画像の場所は、オウムやサリン事件とは関係ありません・・・念のため)
記者クラブのテレビで、この恐るべき事件が報じられ、他社の記者と食い入るように見ていた覚えがあります。地方ローカル紙なので、事件を追う必要もなく、仕事を忘れて「いち視聴者」になっていたという感じです
オウム真理教に強制捜査が入ってからは、マスコミもワイドショーも連日、オウム報道ばかり繰り返していました。わずか2カ月前に発生した阪神淡路大震災が過去のことになったかのような、異常なほどの扱いぶりでした。
ワイドショーのなかには、まるでオウムの宣伝をするかのように幹部を次々に出演させたところもあったほどで、ジャーナリストや専門家たちと「対決」を煽るような場面も頻発しました。今もその体質は変わっていませんが
やがて、幹部たちが容疑者として逮捕されていきます。そして、裁判を通して事件の全貌が明らかになり、サリン事件をはじめとする凶悪事件を起こしたのが、私と同じ世代の連中だったことに改めて衝撃を受けました。
大学入学当時、「正体不明の団体からの勧誘に気をつけろ」とよく言われていました。後々、それらが新興宗教団体だとわかってきたのです。私は幸い、引きずり込まれずに済みましたが、幹部たちを見ていると他人事とは思えませんでした
オウム真理教の教祖だった麻原彰晃や事件を起こした幹部たちは、すでに死刑が執行されてこの世にはいません。でも、地下鉄サリン事件は決して風化することなく、今も鮮明に記憶の中に残っているのです。
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