児童養護施設って、どういうところ? | 児童養護施設で働いて思うこと

児童養護施設で働いて思うこと

元会社員で、転職し、児童養護施設と一時保護施設で働いていました。
そこで考えたこと、思ったこと、願ったこと、綴っています。

ちゃんとした説明は、ネットで検索していただくとして。

 

簡単に説明すると、事情があって、親や家族と一緒に住めない子ども達が生活している所です。

生活しているので、そこが子ども達にとっての家。

 

家族と住めない理由は様々。

虐待が多いけれど、虐待と言っても、暴力だけが虐待じゃない。

暴力は、身体的虐待。他に、ネグレクト(養育の放棄、怠慢)、性的虐待、心理的虐待。

東京都のページを参考に貼っておきます。

 

 

 

それから、親が亡くなってしまって、親族がいない子もいます。

親族がいても、高齢の一人暮らしだったら育てられないし、

親族が引き取って育てることを拒否することもありえます。

やっぱりいろいろな事情があるんです。

 

急に親が育てられなくなるパターンもあります。

病気や事故で入院。

犯罪を犯して捕まった。

蒸発。

経済的な貧困。

 

こういった、いろんな事情をかかえた子供たちが入所しています。

普通の家族だったのが、ある日突然、、、という子もいれば、

子供の時から怖い思い、悲しい思いをしていた子もいる。

 

職員として、生活の面倒を見るだけじゃなく、こういう心に寄り添いたいなと思っていました。

職員は優しい人が多かったです。

 

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施設の、昔と今の違いも書いておきます。

 

少し前までは「大舎(たいしゃ)制」と呼ばれる、大きな建物で大人数でみんな一緒に住むスタイルが主流でした。

数十人が一緒にご飯を食べて、布団を並べて寝る、みたいな。

今もあります。

 

でも最近は「小舎(しょうしゃ)制」と呼ばれる建物構造の形が増えています。少人数のグループに分かれて住むので、より家庭に近いスタイルで生活できます。

 

さらに最近は、施設から離れて地域の中で生活する「地域小規模児童養護施設」という形が推進されています。民家を借りたり、建てたりして、一軒家で生活します。より家庭的に過ごせると言われています。

 

話を聞くと、いい所と悪い所がそれぞれあるようだから、何が一番いいと決められないと私は思っています。

私は小舎制で働いていて、それしか知らないので、小舎制での話を中心に書いていきます。

私の働いていた施設は、女子6~8名、男子6~8名で1つのグループで、3グルぷありました。

男女どちらにも勤務しました。