都内に買った狭小、変形、傾斜の三拍子そろった悪条件の土地に、工藤建設の注文住宅を建てたブログです
注文住宅ブロガーに大人気の食洗機といえば、ミーレ、ボッシュ、ガゲナウといった海外製の食洗機!
(ミーレ 食洗器 公式 より)
・・・ですが私が家を建てた当時は、コロナ禍で生産に制限がかかったため入手困難になり、入荷まで半年、1年待ち、納期未定とかもザラでした(いちおう最近は、品薄も少し解消されてきたかなとは思いますが・・・)
おまけに値上げも進み、例えばミーレ社の食洗機ですと、小型の幅45cmのタイプでも40万円ほど、60センチタイプでは50万円くらいが標準になりました。
一般的な国産のビルトイン食洗機なら10〜20万円くらいで導入できます。実際、工藤建設でも差額は30万円と言われました。やはり価格差を考えると、よほど機能や使い勝手の差がないとなかなか手を出しにくいです。
ただ、国産の製品だと洗浄力や洗える食器の数などで、海外メーカーのものには及ばないのでは?という声があるのも事実なんですよね・・・
本当は我が家でも、はじめはミーレの食洗機を入れたいと思っていたのですが・・・
結局断念することになり、同じフロントオープンタイプのリンナイの食洗機を導入しました。
さて、引っ越しから半年。
国産の食洗機の使用感や実力について、忖度なくレビューしてみたいと思います。
我が家に導入された機種はRSW-F402C-SVです。ちなみにリンナイのフロントオープンタイプの食洗機は幅45センチ×深型の1タイプのみです。
すでに後継のタイプF402CAも出ていますが、機能的にははっきりした違いはないようです。
こちらが実際に我が家のキッチンに導入された機材です。
面材をキッチンと同じアイカのメラミンで揃えてもらいましたが、縁が残ってしまうのは特注の限界でしょうか。ただ、リビングから見える場所でもないですし、そこまで気にはしていません。
扉を開けてみます。
このように扉を手前に倒し、食器を立てるカゴを引き出して使うのがフロントオープンタイプの特徴です。
ちなみにリンナイのフロントオープンタイプでは、食器を入れるカゴは2段あり、上段には小物やコップ、下段には大皿や背の高いグラス、箸やカトラリーを収納するようになっています。
以前にマンションで使っていた、一般的な国産のスライドオープンタイプの食洗器でも同じくカゴは2段なのですが、フロントオープンならではのメリットが2つあります。
フロントオープンの食洗器のメリット
① 上下段のカゴを別々に引き出すことができるので、上段のカゴに食器が収納された状態でも下段に食器を収納しやすい
② 箱型のスライドオープンの食洗機だと、箱の厚みの分だけ収納力が減ってしまうが、スライドオープンのではギリギリまで食器が入る
まず①ですが・・・
一般的な国産の食洗器スライドオープンのタイプですと、上段のカゴに食器を入れた状態では、下段のカゴにものを入れにくいという難点があります。
(三菱 食洗器 公式 マルチラック 説明画像より:右の画像のように上段に食器が載っていると、下段カゴに物をしまいにくいのが伝わるでしょうか)
フロントオープンのものではカゴを別々に引き出すことができるため、上のカゴに山のように食器が積んであっても、下のカゴだけを引き出すことで下段にも楽々と食器を並べることができます。
(リンナイ 公式 カタログより)
例えば朝食と昼食の食器をまとめて洗うことを考えた時に、朝食で使ったコーヒーカップを上段のカゴにのせていても、下段に昼食のパスタの大皿をのせやすい、という感じです。スライドオープンではそうはいきません。
そして②ですが・・・
同じサイズの食洗器で比べてみると、実際にフロントオープンのものはスライドオープンのものと数リットルほど容積が大きくなります。
割合にすれば数パーセントから1割くらいの差とはいえ、使ってみるとこの差はそれなりに大きいです。
収納力が足りないというなら、いっそ大型の食洗器:幅60センチの機種にすればいいという意見もあるかもしれませんが・・・
やはり、日本のキッチンに60センチ幅の食洗器はデカすぎる!と思うのです。
実はキッチンのワークトップ下って、収納場所としてのポテンシャルが高いのです。普段使いの調理器具や洗剤など、背面のカップボードではなくキッチン下にあってほしいものが結構あります。ですので、ここを60センチ占領されてしまう=収納を減らされるというのはなかなか痛いんです。
そう、あまり大型の機械を入れにくい狭小住宅の狭めキッチンには、フロントオープンの食洗機はメリットになるはずです。
・・・え?フロントオープンタイプの食洗器の良さはわかった。ただそれだけなら、ミーレなどの海外の食洗器も同じフロントオープンじゃないか、国産のリンナイを選ぶ動機にはならないじゃないかって?
それではいよいよ次回、気になっているであろう実際の洗浄力をお見せしたいと思います!