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母の病状記録

母の病状を記録したブログです。少ない選択肢の中で今の選択で本当によかったのか?ここに来て思い悩む日々。記録することで心の整理をしたい...そんな思いで記述しています。

ソリタT3号って維持液だそうです。


---[ 医療系HPからの引用 ]------------------------------------

3号液 維持液。通常の状態で必要とされる電解質をバランスよく含む製剤。食事がとれない場合の維持輸液に用いられる。ソリタT3号など。3号液は基本的に尿など体が排出するような水分の組成にあわせて作られている。すなわち3号液では基礎輸液の理論をそのまま輸液量として用いることができるという特徴がある。そのわかりやすさのため、維持輸液としては現場で最もよく使われる。

ソリタ製剤と一口に言っても1号液であるソリタT1から4号液であるソリタT4まで4種類あり、それぞれ電解質の組成が異なっています。ソリタT1は開始液とも呼ばれ、ソリタ製剤の中でもNa+とCl-を最も多く含みます。K+は含まれていません(細胞外液の組成に近い)。ソリタT3は維持液とも呼ばれ、Na+、Cl-が少なくK+を含んでいます(細胞内液の組成に近い)。目的によって使い分けています。

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朝が明け母の容態は安定?しているように見えます。


あの意識レベルを低下させて眠った状態にする薬を投与し始めてから、38時間が経過しました。


血圧は低いながら70台を維持しています。酸素補給量は95%ぐらいで安定しているそうです。現在ソリタT3号という点滴を投与しています。


いつ何時、急変してもおかしくないということで、一昨日より泊まり始めて2夜が過ぎました。


さすがに2夜連続は私の体力も消耗します。夜中も看護士さんが1時間おきぐらいに診に来られます。


母の容態の確認、おむつの確認、寝る向きを変えたりと、その度に私も目を覚まします。正直この間何も起こらなかったので、在宅でもよかったのでは?と思ったりもします。結果論ですが・・・


でもいつかは来るんでしょう、最期の時が。それがどの家族に当たるのか??母には失礼な言い方になるかもしれませんが、まるでロシアンルーレットのようです。


以前も24時間完全看護を自宅で行った時も、これと同じ状態でした。あの時は私が朝方母を救急へ連れて行きました。それが4度目の入院でした。今回も私が当たりそうな予感ですが・・・


あと10時間ぐらいで、医師が余命宣告した2日(48時間)に到達します。母は奇跡を起こすのでしょうか?

母は今、私の目の前でベッドの上に横たわっています。ホスピス病棟へ移動してからすでに20日が過ぎました。話すこともできず、声さえ発することもできません。なぜなら彼女は眠った状態だからです。


昨日から、いつもスポットで使用していた薬を連続的に使っています。NIPRO SP-10という機器に入った睡眠薬のような薬を、連続的に少しずつ投与していきます。医師曰く「体のだるさを取っていく薬」だそうです。具体的な名前は聞き出せませんでしたが、それを使うことにより、眠ったような状態を作り出し、意識レベルを下げ、緩和していくそうです。
※モルヒネではないようです。


そうすることで、起きている間のだるさや痛み、そして苦しさで持って行き場のない体を和らげていくようです。ただし、これを使うことで、二度と意識が戻らないとのこと。つまり今生では彼女との会話はもちろん、目を合わせることすらできなくなるということです。それは事実上のお別れを意味します。
※人の話や触れた感覚はわかると言われているようです。


医師曰く「この薬を使い始めると、今までの症例では1~2日ぐらいしか命がもちません。1週間から2週間など考えられません。」と説明されました。


最近母は、便に混じって大量に出血をしています。すでに癌が大腸へ転移し、相当お腹をいじめているようです。もうすでに鎮痛剤なしでは苦痛に耐えれことができるレベルではありません。もちろんこの体では治すことなど不可能です。


あとは激痛を抑え、疲れきった体を和らげることしかありません。つまり『安楽死』しか残された道はないのです。もちろん法律では安楽死は認められていません。医師も『安楽死』とは口が裂けても言いません。その代わりに「だるさをしっかり取っていきます。」と言われます・・・ 断る理由など私たち家族にはありません。それが何を意味するのかも薄々感じています。


看護士さんも「この薬を使い始めると、一日単位ではなく、数時間単位で状況が変化していきます。」と説明がありました。「だからできる限りついてあげてください。」とも言われました。そして私が本日の宿直となりました。


薬を使い始めてからすでに31時間が経ちます。24時間過ぎたころに血圧が最高でも70ぐらいまで低下してきました。医療的にも秒読み開始レベルといったところです。いつでも全家族に招集がかかってもおかしくない状況です。肩で呼吸し始めると、あと数時間だそうです。その前に手足の先が冷たくなるという兆候も見られるようです。現状その両方はありません。疲れきったようにぐっすりと心地良さそうに寝ています。


母は今まで何度も奇跡を起こしています。ホスピスへ移動した当初も2,3日から1週間ぐらいと余命宣告されたにもかかわらず、すでに2週間経過しました。医師曰く「お母様はよく頑張っておられます。生命力がお強いようです。」とのこと。


心臓が強いのか?何か心配事があって、なかなか死に切れないのか?いずれにせよ過去数回、医師が余命宣告した期間をはるかに超えてきている母です。だから今回も越えるような気がしています。嬉しいような辛いような複雑な気持ちですが、それも本当にこれが最後だと実感せざるおえません。そしてその事実を受け止めるしかないのです。今はただ、楽に死なせてあげたい。それだけです。